◆エイブルトライアウト(12日・マツダスタジアム)

 阪神から戦力外通告を受けた21年ドラフト1位・森木大智投手がトライアウトに参加し3人と対戦した。

 先頭の前広島の松山には中前安打を浴び、前ソフトバンクの川原田には四球を与えたが、続く前広島の山足は遊ゴロに仕留めた。

最速は149キロだった。「やっぱり僕の持ち味は真っすぐの強さで、ゾーンでどんどん押していくというところ。できたりできなかったりだったんですけど、久々の実戦をすごく楽しめました」と笑顔で振り返った。

 森木は高知高から2021年ドラフト1位で入団。1軍での登板はルーキーイヤーの2試合のみ。今季から育成選手としてプレーし、2軍で14試合に登板し防御率13・81。10月1日に戦力外通告を受けた。「もちろん野球を続けたい。どこかでやれるように、僕も成長した姿を見てもらいたいなという思いで」とこの日マウンドに上がった心境を明かした。「シーズン中は制球面が少し良くなかった。(今日は)多少ゾーンで勝負できるというところと、ツーシームがちょっと際立って良かった。そこは自信にしている」と変化量が増したツーシームも披露した。

 今後については「野球はまだまだ続けたいですし、体も元気。しっかり準備をして、いい報告が来るのを待ちたい」と語った。また「一番大きいことを言うと」と前置きし「世界一のピッチャーになりたいと思っているので、そこはブレずにやって。チームを勝たせる投手になるためにこれからも進んでいきたいと思います」と力強く意気込んだ。

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