女優の柴咲コウが12日、都内で行われた映画「兄を持ち運べるサイズに」(中野量太監督、28日公開)のプレミア上映会にオダギリジョー満島ひかりらと出席した。

 ダメ男の兄の急死をきっかけに、家族が再集結する4日間を描く。

柴咲は兄を演じたオダギリの方を向き「参加してくださってうれしいです」と笑顔。完成披露試写会ではオダギリがスケジュールの関係でパネルでの参加だったため、念願の“兄妹”登壇を喜んだ。

 家族についての作品であることから、柴咲は「いやが応でも自分の家族のことを考えてしまう。私の場合は家族を亡くしている経験もある。捉え方の変化をもたらしてくれる作品だと思う」としみじみ。「家族にはそのときの素直な気持ちって聞けてなかったし、自分も言えていなかった。欧米のように普通に『アイラブユー』ってできたらよかったなと思います」と心残りを語った。

 オダギリは「家族だからこそ気を使うというか、踏み込めないものもある。生きていくことは後悔を背負い続けるということなんじゃないですか」と達観したコメント。満島は「性格も素直で、ハグするような家系だったので…」と照れ笑いしつつ「私は13歳で親元を離れているので、それで素直でいられたのかな」と回想していた。

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