女優の芦田愛菜が12日、都内で行われた細田守監督のアニメ映画「果てしなきスカーレット」(21日公開)の公開直前トークショーに出席した。

 「人は何のために生きるのか」をテーマに、クローディアスに父を殺された王女・スカーレット(芦田)が復讐(ふくしゅう)のため「死者の国」へ旅に出る物語。

主人公の声を演じた芦田は「今まで演じた中でも特に苦悩が強い役柄だった。どうやって演じたらいいかを模索する期間はあったけど、私もスカーレットのように体当たりで向き合った」と振り返った。

 細田監督が歌詞を書き下ろしたエンディングテーマ「果てしなき」では、芦田が歌唱を披露している。「りりしく、格好良く、強くあらねばならないスカーレットの優しい本質がにじみ出るように歌った」と語った。

 細田監督にとっては、従来より長い間隔となる4年半ぶりの新作。「今までの作品よりもかなり大きなスケール。新しいアニメーションの見え方を開発していくのに時間と労力をかけた」と明かした。

 スカーレットと旅をする現代の日本人看護師・聖(ひじり)を演じた俳優の岡田将生は、細田監督の「サマーウォーズ」(2009年)を毎年夏に必ず鑑賞すると告白。妻で女優の高畑充希は第1子を妊娠中で「家族が増えるので、絶対にこういう家族にしたいし、来年も再来年も見たい。今度は親目線で見ることになるので、違った形で楽しめる」と想像した。

 トークショーにはお笑いコンビハライチ」の岩井勇気も出席した。

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