巨人からポスティングシステムでメジャー移籍を目指す岡本和真内野手(29)の代理人を務めるスコット・ボラス氏が12日(日本時間13日)、米ラスベガスで行われているGM会議で取材に応じ、岡本の人気ぶりを明かした。
数々の大型契約をまとめ上げてきた敏腕代理人として知られるボラス氏。
岡本はまだポスティングを正式に申請はしておらず、交渉期間はスタートしていないが、ボラス氏は「岡本は、その多様性と、守備力が評価されている。今日の球団は、守備力があり、パワーのある打者を求めている。その上に彼は、非常に高いスキルを備えている。それは、コンパクトなスイングで、質の良い打席を重ねられる技術を持っている吉田(レッドソックス)がメジャーに来た時と同様だ。岡本はパワーもあり、空振りが少ない。明らかに守備の洞察力があり、彼はほとんどのチームで三塁手、一塁手としてみなされており、多様なタレントは、人気を呼んでいる」と明かした。
岡本の希望についてボラス氏は「岡本は全チームに対し、オープンなスタンスだ。彼が何を優先するかは、彼と彼の奥さんの意向によると思う。彼は、このGM会議での成果を知りたがっており、我々はチームと話し合いを始めている。我々は、交渉を進めるプロセスで、ファイルを作成し、彼と彼の奥さんに決めてもらう」と説明した。
今オフのFA市場には一塁ではアロンソ(メッツ)、三塁ではスアレス(マリナーズ)と、球界を代表する右打ちの長距離砲も名を連ねている。ともにボラス氏が代理人を務めているとあって「岡本とのマーケットは、被らない。
なぜなら、球団側が優先順位を決めるからだ。この選手が欲しい、というように。その選手が獲得できなかった場合に、次の選手を狙う。だから球団は、2人の選手を同時に私と交渉できない。それによって、球団側は、市場の状況を明確に理解できる。対象選手が、他の代理人の選手の場合は、それに当てはまらない。その場合は、球団側がはっきりとした状況をつかめない。しかし、この(岡本の)ケースは、我々が両選手(アロンソ、スアレス)を代表しているので、どういう動きなのか、しっかり状況をつかんでいる。そして、我々は球団の方向性を把握できるのだ」と話した。