8日に肺炎のため死去した俳優の仲代達矢さんの通夜が13日、東京・世田谷区の「無名塾」で行われ、同塾の卒業生・役所広司らが参列した。

 役所は仲代さんの訃報(ふほう)が発表された11日は突然の一報に大きなショックを受けたこともあり「突然のことですので、コメントは差し控えさせていただきます」としていたが、この日、30人ほどの報道陣を前に口を開いた。

 8日に欧州での仕事を終えて帰国。「帰ってきたら娘さんから留守電が入っていたけど全然気づかなくて、翌日に電話したら(仲代さんが)亡くなっているという話を聞いて、会わせてもらった」。無言の対面となったが、様子を「ひげをそってきれいな顔だった」と振り返った。

 役所は仲代さんが1975年に妻の隆巴(りゅう・ともえ、本名・宮崎恭子、享年65)さんと夫婦で創設した東京・世田谷区に俳優養成所「無名塾」の2期生で、出世頭となった。芸名も仲代さんが命名し、「役を司(つかさど)る。役所の広い役者に」という思いを込めているという。

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