巨人がソフトバンクを戦力外となった板東湧梧投手(29)を育成契約で獲得することが13日、分かった。板東は1軍経験豊富で今季のウエスタン・リーグ最優秀防御率右腕。

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 板東を初めて見たのは13年のセンバツだった。徳島・鳴門のエースを「KAT―TUN・中丸雄一似の美少年」と書き「計測不能の超スローチェンジアップ」にキュンキュンした。再び取材する機会を得たのは昨年1月、自主トレ先の長崎。ファンが連れたメスのミニチュアダックスが、リチャード(現巨人)にうなり声を上げているところに現れ「おいで」と手を広げた。すると、どうだろう。わんこは「キュ~ン」と甘い鳴き声を出しておなかを見せたのだ。

 昨季は最速154キロの直球が140キロ前後に急降下し、シーズン通して1軍に呼ばれなかった。それでもファーム施設で会えば「お久しぶりですね。元気ですか。僕は光が見えてきましたよ」。ハートまでイケメンなのだ。原辰徳さんの言葉を借りれば「ジャイアンツフェイス」。

東京Dのマウンドに立つ日を待ち望んでいる。(24年ソフトバンク担当・田中 昌宏)

 ◆板東 湧梧(ばんどう・ゆうご)1995年12月27日、徳島県生まれ。29歳。鳴門高で2年春から4季連続甲子園出場。JR東日本を経て18年ドラフト4位でソフトバンク入団。1軍では通算114登板で10勝11敗1セーブ、防御率2・91。182センチ、78キロ。右投右打。

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