米大リーグのGM会議が12日(日本時間13日)、米ネバダ州ラスベガスで行われ、ポスティングでメジャー移籍を目指すヤクルト・村上宗隆内野手(25)、西武・今井達也投手(27)の争奪戦がさらに激化した。ブルージェイズは、19日(同20日)に申請し交渉解禁となることが明らかになった今井獲得に動く構えだ。

 「今井争奪戦」は、交渉解禁前から激しさを増している。ブルージェイズのアトキンスGMは「興味深い球種を備えており、今年は信じられないシーズンを送った。調査はほぼ終わって、さらに深く吟味する段階にある」と名乗りを上げた。

 あと一歩でワールドシリーズ制覇を逃したブ軍。日本人投手を巡っては苦い経験もある。2年前に大谷、昨オフは佐々木の獲得を目指すも実現せず。ともに有力候補と言われながら苦杯をなめたが、同GMは「我々はただ再び戦う。それだけだ」と決意の言葉を振り絞った。今井の思いにも合致する。取材に応じた代理人のボラス氏は「彼は大規模な球団を好んでいる。勝てるチームに身を置き、高いレベルでプレーしたいと考えている」と説明した。

 同代理人は19日(同20日)にポスティングの申請を正式に行うことも明かし、「山本(ドジャース)がNPBで成し遂げたこととほぼ同じ経歴を持っており、スプリットより(肘や肩の負担が少ないとされる)チェンジアップを武器にしている。

耐久性は本物で、(まだ)27歳だ。私が話したほとんどの球団が、『Imai, Oh,my!(今井、オーマイ!)』と言っている」と人気が急騰していることも明かした。

 すでにパドレスも参戦を表明。アストロズも参戦に前向きな姿勢を示した。10球団近くの争奪戦で、8年2億ドル(約310億円)の大型契約を予想する声も上がっている。

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