大相撲九州場所5日目(13日・福岡国際センター)

 横綱・大の里(二所ノ関)が無傷の5連勝を飾った。幕内・若元春(荒汐)にもろ手で当たると、右を差し込んだ。

一気に前へ出るとそのまま寄り切った。もろ手でいった理由を問われると「落ち着いていけた。秋場所でバランスを崩していたので同じ失敗をしないように」と明かした。秋場所の若元春戦はもろ手で突いた後にいなされて、後ろを取られた。土俵際で前を向いて辛くも勝利したものの、ヒヤリとする一番だった。修正し、完勝に変えた。

 全勝は藤ノ川(伊勢ノ海)と2人。だが大の里は「気にしていない」と淡々。幕内後半戦の九重審判長(元大関・千代大海)には「大の里の立ち合いは相手に得意の左四つにさせたくなかったからで、右四つになるように誘導した。それはうまくコントロールできたということ。さすが横綱、文句のつけようのない圧勝だった」とうならせた。6日目は幕内・平戸海(境川)と対戦する。

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