楽天の渡辺翔太投手(25)が13日、仙台市内の球団事務所で契約更改に臨み、400万円減の3600万円でサインした(金額は推定)。8月に右肘のクリーニング手術を行ったこともあり、今季は登板数(26試合)や投球回数(25回2/3)は3年目で一番少なかった。

会見では右肘の後に右足首もクリーニング手術したことを明かし、現在リハビリ中だという。「肘は25年間で1番いい感覚」と話した。筋トレなどのトレーニングにも取り組めており、「去年と比べて7キロくらい増えて94キロぐらいになった」とけがの期間をプラスに変えようと意欲的だ。

 交渉開始から会見場へ訪れるまで、約1時間かかった。他の選手に比べると少し時間が長い印象だが、「要望というか、やっぱりファンを増やしたい。印象として(ファンの)少なさが少し目立つのかなと思ったので、ファンとの距離とかファンサービスはすごく大事なのかなと思います。そこをいろいろ話しながら契約更改をさせてもらいました」と、自分のことだけではなくチーム全体のことを考えての“長時間交渉”だったと明かした。

 来季の目標について、「笑顔で1年」と色紙に記した。「手術をして野球を見る機会が増えて、(チームが)CSにいったり日本シリーズにいったりすると、ファンも笑顔ですし選手も笑顔でいられる。来年はチームも自分も笑顔で終われるようにという意味です」と説明。来季は多くのファンに笑顔を届ける力投をみせる。

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