8日に肺炎のため死去した俳優の仲代達矢さんの通夜が13日、東京・世田谷区の「無名塾」で行われ、参列した益岡徹が取材に応じた。

 益岡は仲代さんが1975年に妻の隆巴(りゅう・ともえ)さん(本名・宮崎恭子、享年65)と夫婦で創設した東京・世田谷区に俳優養成所「無名塾」の卒業生。

突然の訃報(ふほう)を「この何年か、ずっといつかこういう日が来るという気持ちでいたけど、それが今日かという驚きがあった」と涙した。10日の早朝に弔問に訪れ、無言の対面をした時には「20年以上前に実の親をを亡くしているんですけど、またそういう気持ちがよぎった」という。

 益岡は仲代さんから学んだことに「役者というのは生涯続けていくべきもの。小さくてもいいから自分にとってこれだということを、ずっと細くてもコツコツ掘り進んでいく仕事と言われた」。仲代さんの存在を「自分の立つべき場所を『こっちに来いよ』と導いてくれるような大きな存在だった」と振り返っていた。

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