バンダイが発売した携帯型育成玩具「たまごっち」が来年で誕生30周年を迎える。アニバーサリーイヤーのプロジェクトが23日から始まった。

 1996年の初代発売以来、社会現象を巻き起こしたデジタルペットは、今年7月末時点で国内外の累計出荷数が1億個を突破。現在は「第4次ブーム」の渦中にあり、世代や国境を超えたIP(知的財産)として進化を続ける。

 たまごっちは当初、腕時計型として企画。「たまご」と「ウォッチ」(時計)を合わせたネーミングだったが、最終的にボールチェーン付きの小型ゲームとして発売。女子高生を中心に爆発的な人気を博し、入荷待ちの行列や模倣品の横行など社会現象となった。入荷がままならず、謝罪広告を出す異例の事態に。一方、在庫を大量に抱え、60億円の特別損失を計上した。第1次ブームを経て、2004年には赤外線通信機能を搭載し小学生の間で復活(第2次)。その後もカラー液晶化やアニメ展開など、時代に合わせて姿を変えてきた。

 現在の第4次ブームの牽引役は、Z世代を中心とした「平成レトロ」や「平成女児売れ」といったトレンドだ。ファッションアイテムとしての再評価に加え、23年にはWi―Fiを搭載し世界中のユーザーとつながる「Tamagotchi Uni」を発売。これにより海外人気が加速し、累計出荷数の51%を海外市場が占めている。

関連グッズの売上は5年で約7倍に急増。かつてブームを経験した親世代が子供と共に楽しむ姿も定着した。

 30周年を記念し、22日には東京・原宿の商業施設「ハラカド」に、体験型常設店舗「たまごっち ふぁくとり~!」をオープン。来年1月7日からは、東京・六本木ミュージアムで、歴史を振り返る「30周年記念 大たまごっち展」を開催する。

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