解散したグループ「TOKIO」の国分太一が26日、「コンプライアンス上の問題行為」を理由にバラエティー番組から降板させた日本テレビの対応に瑕疵(かし)があったとして、10月23日に日弁連に人権救済を申し立てた件について、東京・霞が関の司法記者クラブで会見した。今年6月に解散したTOKIOに言及すると涙をこらえきれず「数日間ですべてを失いました」と目を腫らした。

 会見には、国分の代理人を務める菰田優弁護士も同席。国分は6月にコンプライアンス違反で無期限活動休止することを発表したが、一連の報道後、公の場に出てきたのは初めて。スーツにネクタイ姿で登壇。終始、厳しい表情で「自ら取った行動により、傷つけた当事者の方に心からお詫(わ)びの気持ちをお伝えさせてください。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 ファンに対しては「自分の口で説明することに時間がかかってしまいご心配をおかけし本当に申し訳ございませんでした」と言って、7秒間頭を下げた。

 その後は着席して話を続けた。一連の騒動を振り返り「突然の降板や自身の活動休止、TOKIOの解散…」と言って言葉を詰まらせる。「苦楽を共にしてきた3人で作った会社の廃業、TOKIO-BAの閉園…」。5秒の沈黙のあと「数日間ですべてを失いました」と目を真っ赤に腫らした。

 そして「私の人生のほとんどはTOKIOだったということです。今でも折に触れ、声をかけてくれる城島、松岡には感謝しかありません。

彼らを誇りに思っています」とメンバーの城島茂松岡昌宏に感謝。「グループとしての形はなくなっても、思いはつながっているということに気づきました。そして30年にわたって出演させていただいた鉄腕ダッシュも、私の人生の大きな一部です」と番組関係者への感謝も述べた。

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