◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)挑戦者決定戦 井岡一翔―マイケル・オルドスゴイッティ ▽WBA世界ライトフライ級(48・9キロ以下)級挑戦者決定戦 吉良大弥―イバン・ガルシア・バルデラス(12月31日、大田区総合体育館)

 元世界4階級制覇王者でWBA世界バンタム級9位の井岡一翔(36)=志成=が12月31日、東京・大田区総合体育館で、マイケル・オルドスゴイッティ(24)=ベネズエラ=とのWBA同級挑戦者決定戦に臨むことが28日、発表された。日本人男子初の5階級制覇を目指す井岡は「バンタム級初戦でWBAにこのようなチャンスをいただけてうれしく思う。

いい内容で勝って、タイトルマッチにつなげたい」と意気込みを語った。

 バンタム級は、WBA王者が堤聖也(29)=角海老宝石=、WBC王者には那須川天心(27)=帝拳=との王座決定戦を制した井上拓真(29)=大橋=が君臨する。井岡は「そういった選手と戦いたいとの思いでバンタム級に上げたというのもある。自分がバンタム級に上げる事で、より盛り上がって、自分がその中でもチャンピオンに返り咲いて5階級制覇をしたいという思いでバンタム級に上げた。まず大みそか勝って、そういう試合を実現させたいと思う」と日本人選手との対決に意欲を見せた。

 堤はかねてから「レジェンド(井岡)がバンタム級に上げてきた。そこの挑戦も受けたい」と話しており、拓真も天心戦翌日に「盛り上がるカードはやっていきたい」とコメント。また、拓真陣営の大橋秀行会長(60)は、将来的に5階級制覇を目指すプランがある世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=を意識し「尚弥より先に(5階級制覇を)やるのを阻止する面白い戦いになる」と拓真と井岡の対戦に前向きな姿勢を示している。

 堤は12月17日に東京・両国国技館で世界5階級制覇のWBA世界同級暫定王者ノニト・ドネア(43)=フィリピン=との対戦を控える。井岡は「堤選手が勝つと思っている」と予想した上で、拓真、堤、ドネアの3人について「僕はもう挑戦する立場なのでやりたいですね」と語ると、「誰と一番やりたい?」との質問にも答えた。

 「率直に、誰と一番やりたいって言えば拓真選手ですね。評価的にも一番やっぱり高いんじゃないですか。

前回の試合(天心戦)も含めて、盛り上がると考えても、一番、拓真選手がファンの方も見たいんじゃないかなと思う。僕は誰とでも戦いたいんですけど、強いて言うなら、その3人と言われたら、拓真選手とやりたいですね」

 井岡は昨年7月、WBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦でフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)に敗れ王座陥落。今年5月にマルティネスとの雪辱戦に挑むも判定負け。先月29日、バンタム級に転級して日本人男子初の5階級制覇を目指すことを表明していた。

 戦績は井岡が31勝(16KO)4敗1分け、オルドスゴイッティが15勝(14KO)1敗。

 試合は映像配信サービス「Lemino」の有料プラン「Leminoプレミアム」で独占生配信される。

 ◆井岡 一翔(いおか・かずと)1989年3月24日、大阪・堺市生まれ。36歳。興国高で全国6冠。東農大を中退し09年プロデビュー。11年にWBC世界ミニマム級、12年にWBA世界ライトフライ級の王座獲得。15年に同フライ級王座獲得。

17年末に一度引退も18年9月、再起。19年6月にWBO世界スーパーフライ級王座を奪取し、日本男子初の4階級制覇を達成。身長165センチの右ボクサーファイター。叔父は元世界2階級制覇王者・弘樹氏。家族は妻と2男。

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