J1の京都は28日、横浜FC戦(30日、ニッパツ)に向けて非公開で調整を行った。

 9日の横浜FM戦(サンガS)で敗れ、初優勝への夢が絶たれた。

そこから3週間公式戦から離れたが、今季のあと2試合をどう戦うか共有してきた。貴曺裁(チョウ・キジェ)監督は「3位を狙っていくというところで共有できた。切り替えるのは少し難しかったけども、今はしっかりと向かっていっていけている」と話す。今季を3位で終わった場合、来季の百年構想リーグで優勝する以外にも、他チームの結果次第でACL(エリート、2ともに)へ繰り上がりで出場できる可能性が広がる。現在は神戸を勝ち点1差で追う4位の中、最終節では本拠にその神戸を迎える。まずは、横浜FCからしっかりと勝ち点3を奪いたい。

 優勝には届かなかったが3位という目標を再度掲げた今、指揮官は「クラブの規模とか、通ってきた歴史の中で最初から優勝とかACL、3位、4位とかを声を大きくして目指せるようなシーズンの始まりではなかったと思う。でもやはり一歩ずつ積み上げてきたことで自分たちが今まで見られなかった景色にようやく手がかかって、少し足を乗せられた。それをちゃんと踏んでいくというか、超えていくのはこれからクラブ全体でしなければいけない努力」と、乗り越えていく重要性を説いた。

 J1での過去最高順位は5位。クラブにとっても新たな経験をもたらした今季を「1勝すれば、勝ち点的には3位になれる可能性を神戸戦まで持ち込んで試合ができる。新しい景色と言ってきたが、自分たちが3位になるのはどんな景色になのかというのは終わった後のスタジアムの雰囲気も含めて、新しいものを想像して臨みたい」と、最後2連勝で締めくくる。

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