札幌第一から東京六大学野球リーグ・法大に進学した最速149キロ右腕・帯川翔宇(しょう)投手(22)が、ルートインBCリーグの神奈川フューチャードリームスに入団した。NPB入りを目標に掲げ、独立リーグでの進化を誓う。

新天地に懸ける思いを聞いた。

 表情を引き締め、NPB入りへの決意を語った。28日に神奈川・藤沢市内で行われたBC神奈川の新入団選手発表会見。帯川はマイクを握ると、新天地に懸ける熱き思いを言葉にした。

 「チームの勝利に貢献できるように、力いっぱい腕を振ります。コントロールと真っすぐの強さが武器です」。野球継続の舞台として選んだのは独立リーグ。その理由をこう明かした。

 「NPBへの思いが人よりも強かったので、NPBに一番近いところで挑戦したい気持ちがありました」。社会人野球ならドラフト解禁まで2年だが、独立リーグなら来秋ドラフトの対象選手になる。BC神奈川からは今秋ドラフトで、エース左腕の冨重英二郎(24)が球団初のNPB指名選手として、巨人の育成1位で名を呼ばれたばかり。そこに続きたい思いがある。

 法大進学後はトレーニングやフォーム改良の成果もあり、球速は9キロ増の149キロまで上昇。大学では大きな結果は残せなかったが、野球への情熱は燃え尽きず、BC神奈川での挑戦を決めた。法大の同期で主将だった松下歩叶内野手(22)は、ドラフト1位でヤクルト入団。「松下のいるNPBに行けるように頑張りたい」と力を込めた。「NPB入りへ、一日も無駄にできない。練習をとにかくやるだけ」と帯川。道産子の誇りを胸に、暴れまくる。(加藤 弘士)

  ◆帯川 翔宇(おびかわ・しょう)2003年10月28日、札幌市生まれ。22歳。福住小時代に野球を始め、羊丘中では新琴似シニアでプレー。札幌第一を経て法大に入学。4年の春にリーグ戦初登板。

緩いカーブも武器。176センチ、80キロ。右投左打。憧れの選手はダルビッシュ有(パドレス)、大谷翔平ドジャース)。

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