全日本バレーボール高校選手権(来年1月5日開幕、東京体育館)の組み合わせが11月30日、決まった。道勢初の男女アベック出場となる札幌大谷は、男子が1回戦で清風(大阪)、女子は2回戦で横浜隼人(神奈川)と氷上(兵庫)の勝者と対戦する。

同じ体育館で練習し、切磋琢磨(せっさたくま)しながらたどり着いた機会で、上位そろい踏みを目指す。女子の第1代表・旭川実は1回戦で敬愛学園(千葉)と、男子の第2代表・東海大札幌は2回戦で東洋(東京)と開智(和歌山)の勝者と激突する。

 初めてそろって立つ「春高バレー」の舞台に、札幌大谷の選手たちの意欲はより高まっている。2年連続2度目の出場となる男子のエース小林巧人(3年)は「女子は昔から強豪として知られているが、自分たちは6年目と新しいチーム。肩を並べられたとまでは言わないが、一緒に行けるのはすごくいいこと」と喜ぶ。女子の村上仁菜(3年)は「男子には負けられないという思いはある」と刺激になっていることを強調した。

 男子は道代表決定戦で初優勝。遠山吹輝主将(3年)が「優勝することが自分たちの壁だった」と言ったように、今年の全国高校総体は男子が出場を逃したのに対し、女子は8強まで駒を進めた。遠山主将は「女子は行けていいなあと。俺らも優勝しないと」と発奮材料とし、結果につなげた。

 4年ぶりに春高に臨む女子だが、道大会は決勝で旭川実に敗れ、第2代表での出場。村上は「アベック優勝したかったので。

悔しさはある」と、満足せずに取り組んできた。同じ体育館で練習する互いの存在を意識もしながら、初めてつかんだ同時出場。遠山主将は「自分たちのバレーを出せば、どの相手でも通用する」と8強入りが目標。女子は高校総体超えの全国初4強へ、1か月余り、向上を図っていく。(砂田 秀人)

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