日本出版販売株式会社(日販)は1日、「2025年 年間ベストセラー」を発表した。 

 24年11月20日~25年11月18日の集計によると、総合部門1位は「大ピンチずかん3」(著・鈴木のりたけ)。

日常にあふれる”あるある”のピンチをユーモアたっぷりに紹介し、そのピンチを通じて、子供が自分の失敗や感情を受け入れるきっかけとなる作品として、シリーズ累計約270万部の大ヒット作に。「3」で初めて売り上げの上半期・年間総合1位となった。

 第2位は小説「カフネ」(著・阿部暁子)。第22回本屋大賞受賞作で、厳しい現実に傷ついた人々が、食を通じて生きる力を得る姿を描いた。単行本フィクション部門の1位では上半期に続き 第1位に。

 第3位は、「改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学」(著・両@リベ大学長)がランクインした。

 文庫ジャンルでは、実写映画の観客動員数が日本歴代1位になった「国宝」(著・吉田修一=上・下巻計)。映画の大ヒットを追い風に、電子版も含め、シリーズ累計発行部数は200万部を突破した。

 同第2位は、上半期ベストセラー文庫ジャンルで第1位だった「青い壺」(有吉佐和子)だった。

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