J2ジュビロ磐田は2日、静岡・磐田市内で公開練習。7日に控える「明治安田J1昇格プレーオフ2025」の準決勝・徳島戦(鳴門大塚)に向けて調整した。

 今季最終節(11月29日)で鳥栖に2―1で競り勝ち、7位から5位に浮上して、プレーオフの出場権を獲得。選手たちは生き生きとした表情で、約1時間の練習に臨んだ。

 そんなメンバーの中で、静かに燃えているのが大卒ルーキーのMF角昂志郎だ。10月18日にホーム・ヤマハスタジアムで行われた徳島戦は、負傷でベンチ外だった。0―4の完敗をスタンドで見つめ、「ピッチに立ちたかった」と悔しさをかみしめた。

 翌週の愛媛戦(3〇1)から戦列復帰し、11月23日の山形戦(2△2)では、1点を追う後半アディショナルタイム6分に正確なクロスを上げて、DFヤン・ファンデンベルフの同点ヘッドを呼び込んだ。前節の鳥栖戦は6試合ぶりに先発出場。トップ下でピッチを駆け回って勝利に貢献した。

 チームも徳島戦後は4勝1分けと昇り調子。「10月に負けたときとは違う」と安間貴義監督は成長を感じている。角も「リベンジするいい機会」と闘志をのぞかせた。

 筑波大から入団して1年目ながら、34試合に出場して4得点。

リーグ終盤は「絶対に負けられない」状況だったが、そんな重圧もはねのけて活躍した。「前節でシーズンが終わっていたかもしれなかったのが、このエンブレムをつけて、まだ試合ができる。うれしいです。J1に上げられたら、もう最高です」。徳島を倒して、13日の決勝も勝つ。

 ◆ヤマハでPV ジュビロ磐田は7日の徳島戦のパブリックビューイングをヤマハスタジアムで行う。事前申し込みは不要。開門は正午を予定。

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