◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スピードスケート(20日、ミラノ・スピードスケート競技場)

 女子1500メートルが行われ、前回大会4位入賞の佐藤綾乃(ANA)は1分58秒36で22位だった。団体追い抜きでは3大会連続メダル獲得も、個人種目1レース目での表彰台はかなわなかった。

今大会で五輪引退を表明している29歳。五輪ラストレースとなる21日のマススタートで悲願を目指す。

 今大会が最後の五輪。「集大成」と位置づけ臨んだ3度目の大舞台で、個人種目で初めて表彰台に上った。団体追い抜きでは今大会を含めて、3大会連続でメダルを獲得した。特に18年平昌大会金メダルは大きなターニングポイントとなった。「あのメンバーとして参加しなければ、絶対にここまで来ていない。そこまでスケートに対する気持ちも強くならなかった。パシュートをやっていたから、個人種目も伸びたと思う」と話し、22年北京大会では1500メートルで4位に入るなど、これまで個人種目でも3度入賞を果たしてきた。

 北京五輪後、ミラノ五輪を目指すか迷いがあったという。「燃え尽き症候群じゃないが、そういう気持ちになってしまったことがすごく大きかった」と22年シーズンは精神的にも苦しかった。その後高木美帆(TOKIOインカラミ)に誘われ、「チーム・ゴールド」に加入。

「ミラノを目指すしかない」と腹をくくっても思うような成績が残せず苦しい時期は続いた。「この選択、間違ってたかな」と何度も葛藤した時間が続いた。

 そんな苦しい期間を乗り越えるきっかけになったのも、高木の存在だった。「美帆さんをはじめ、チームメートのみんなが色々アドバイスをくれた。オフの時にスケートに全然関係ないことも話したりとか、カフェで時間を過ごしたりとか、そういうバランスのいい生活をさせてくれた」。うまく気持ちを切り替えることができた。

 長いトンネルを抜け出し、3大会連続五輪代表に選出。「自分すごい頑張ったな」と胸を張った。周囲の人からは「4年に1回しか走らないなっていわれる」と冗談交じりに話していた。1500メートルでのメダル獲得はならなかったが、21日にはマススタートを残す。五輪ラストレースで花を咲かす。

 ◆佐藤 綾乃(さとう・あやの)1996年12月10日、北海道・釧路市生まれ。

29歳。小1からスケートを始める。釧路北陽高―高崎健康福祉大。17年アジア冬季大会3000メートル銅メダル。団体追い抜きで18年平昌五輪金メダル、22年北京五輪で建メダル獲得。24年四大陸選手権チームスプリント優勝。157センチ。

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