◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スピードスケート(20日、ミラノ・スピードスケート競技場)

 【ミラノ(イタリア)20日=富張萌黄】女子1500メートルが行われ、世界記録保持者の高木美帆(TOKIOインカラミ)が6位に終わり、まさかのメダルを逃した。18年平昌大会、22年北京大会と2大会連続銀メダル。

最もこだわりを持ち続けた本命種目だったが、表彰台に立つことができなかった。前半から積極的に攻めて好タイムで滑ったが、ラスト1周に大きくペースを落として1分54秒865と悔しい結果に終わった。

 前半から速いスピードで攻めるレースを心がけた。300メートル通過は24秒96で2位。その後もラップを大きく落とすこと泣く、1100メートルを1分22秒60と金メダルを獲得したアントワネット・ライプマデヨング(オランダ)よりも速く通過した。だが、ラスト1周。ラップタイムを2秒59落とし、一気に失速。トップとは0秒77差で目標としていた金メダルには届かなかった。

 前半から飛ばすレースはプラン通り。3000メートル以上をメインに滑る長距離勢が台頭してきたことで、スタミナ勝負ではなく先行逃げ切りが高木のスタイル。「勝ちたいから。守りより攻めの方が、タイムは出やすい」という理由でこの日もハイペースでラップを刻んだ。

 300メートルを過ぎて2周目のスケーティングは今季一の手応えだった。「力感なく滑りたい」という目標はクリア。3周目を終えて優勝も見えたが、課題としていた最終周で急失速。「スケーティングやスタミナを含めて、実力不足だった」と淡々と答えた。特に上体が起き上がった残り200メートルでは「ほぼ無心だった。体が止まってるってのと、動きが乱れてるのは理解はしていたので、少しでも早くゴールしたいみたいな気持ちで滑ってた」と苦しいレースとなった。

 スピードに乗る感覚は研ぎ澄まされてきたが、課題としてきたラスト1周はミラノ五輪本番前にも克服できないままだったと明かした。「正直そこだけは詰め切れていなかった。最後のそこだけは自分の中でもその答えはなかった。だからこそこの結果を受け入れている」。課題を残したまま臨んだ結果の6位。レース直後は号泣だったが、取材に応じた高木の顔は納得したように見えた。

今季はまだレースを残している。オランダで行われる世界選手権オールラウンド部門にで雪辱を期す。

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