◆JERAセ・リーグ 巨人0―3阪神(23日・東京ドーム)

 阪神の先発・村上頌樹投手(27)が、渾身(こんしん)のガッツポーズで喜びを表した。3点リードの9回2死一塁。

代打・増田陸を空振り三振に斬り、リベンジを達成した。被安打3、無四球8奪三振、110球の快投で今季初完封の3勝目。「今日(23日)こそは…と思いながら9回に上がった時は投げていた。最後は投げ切れて良かった」と笑った。

 前回登板した16日・広島戦(甲子園)。完封目前の9回に2死一、二塁のピンチを招き、坂倉に適時打を浴びて降板する悔しさを味わった。この日は初回無死二塁から21者連続アウトにするなど、緩急自在の投球で今季2戦2敗で苦杯をなめていた巨人打線を圧倒。藤川監督も「素晴らしいピッチング。非常に良くなってきている」と絶賛した。

 昨季のセ・リーグ3冠右腕も、開幕から上半身と下半身の「バランスが良くない」と投球フォームのズレに苦しんだ。軸足の右足から左足に体重移動する際に上半身が突っ込み、リリースが安定せずに持ち前の制球力にも狂いが生じていた。必死に悪癖の修正に取り組み、徐々に「合ってきている」と2試合連続無四球。

本来の姿に戻ってきた。

 チームはエースの奮闘で今季2度目の4連勝を飾り、同最多の貯金10。首位・ヤクルトとの0・5ゲーム差を守った。「(巨人戦は)2試合とも勝てていなかったので、しっかりと自分のピッチングができるようにと思いながら投げた」。巨人戦の完封勝利は、長嶋茂雄終身名誉監督の追悼試合として行われた昨年8月16日(東京D)以来。“Gキラー”がよみがえった。(中野 雄太)

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