◆陸上 関東学生対校選手権 最終日(24日、栃木・カンセキスタジアムとちぎ)

 男子1部5000メートル決勝が行われ、中大の岡田開成(3年)が13分31秒43で優勝した。この種目の日本人優勝は2022年、23年に連覇した順大の三浦龍司(現スバル)以来3年ぶり。

「一番を目標にしていたので、勝てて良かった」と会心の笑みを見せた。2位に早大の鈴木琉胤(るい、2年)で13分33秒73が続いた。

 残り1周で一気にギアチェンジして先頭に立った岡田は、ラスト400メートルを56秒でカバーして後続を振り切った。圧巻スパートに藤原正和監督も「狙い通りのレースができた」と笑顔で話した。

 今年の第102回箱根駅伝(1月2、3日)は4区2位と快走。その後は「コンパクトなフォームと、腸腰筋をしっかり使って足を前に出すということを意識しています」とスピードが出しやすいフォームに切り替えたという。4日のゴールデンゲームズinのべおかで日本人学生歴代6位の13分19秒44をマークし、今大会でも勝ちきる強さが際だった。「去年の夏くらいからラストの強化を意識していましたが、ようやく完成してきた」と表情には充実感がにじんでいる。

 藤原監督も「成果につながってきている」と成長を実感した。男子5000メートルで昨年の東京世界陸上代表、17日のセイコー・ゴールデングランプリで3000メートル日本記録を樹立したOBの森凪也(ホンダ)と練習したこともきっかけの一つで「明確に世界に出て行くにはどういうことをしないといけないか、見えてきたと思います」と藤原監督。冬場は米国合宿にも参加し「上位の選手を見て、自分の中で何か変えないと行けないと、取り組みを変えてきてくれている」と心身共に成長した姿に、指揮官もうれしそうだった。

 駅伝でも、もちろん勝ちにこだわって戦っていく。

1996年以来30年ぶり史上最多15度目の総合優勝を狙った今年の箱根駅伝は2年連続総合5位。史上初の上位10人の1万メートル平均タイムが27分台と、圧倒的なスピード力が注目されたが「泥臭くメンタルを鍛えていきたい」と岡田。今季はさらなる強さを求めてトレーニングを積むつもりだ。「強いチームになってきている。3冠狙えると思っています」と中大エースとしての役割を果たす。

 関東インカレは1919年に第1回大会が行われ、今年が第105回。1920年に始まり、今年1月に第102回大会が行われた箱根駅伝より歴史は長い。例年5月に開催。各校各種目に3人以内が出場できる。1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、対校戦で総得点を競う。男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生の3部に分けられる。1部の15、16位と2部の1、2位が翌年に入れ替わる。

女子はすべての大学が1部、大学院生が2部で入れ替えはない。

 関東の学生長距離ランナーにとって、関東インカレは箱根駅伝に次ぐビッグイベント。男子の1部と2部は短距離、フィールド種目を含めた総合力で決まるため、今年1月の箱根駅伝で3年連続9度目の優勝を飾った青学大、同2位の国学院大、同6位の駒大など駅伝をメインに強化している大学は2部に属する。そのため、長距離種目においては1部と2部はほぼ実力差はない。

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