男子1部3000メートル障害決勝が行われ、早大の佐々木哲(2年)が8分24秒96の大会新記録で優勝した。スタート直後から独走し、新宅雅也(日体大)が1977年にマークした大会記録(8分35秒2)を49年ぶりに更新。

日本学生歴代3位の好記録となった。2位は東海大の小野真忠(3年)が8分31秒41で続いた。

 8分43秒62で3位に食い込んだのは、中大長距離ブロックの主務を務める“日本一速い主務”こと山崎草太(4年)だ。ラスト1周で大きく追い上げ、表彰台圏内に入ると会場がドッと沸いた。「本当にうれしいですし、びっくりしています」と目を丸くして喜んだ。

 4月に初出走した3000メートル障害で日本学生歴代2位の記録を持つ同チームの柴田大地(4年)に先着する8分53秒37をマークし、関東インカレA標準を突破。今大会の予選が自身2レース目、決勝が3レース目だった。「一番の目標は入賞でしたが、ものすごく調子が良ければ表彰台も狙いたいっていうことも頭の片隅にありました。正直現実味は無いって思っていた」。中盤はペースが落ちたが、その分、終盤は「ちょっと体力が戻ってきた。後悔の無いように出し切ろう」とグングン前の選手を抜かし、表彰台まで食い込んだ。

 大学1年時の第100回箱根駅伝は山上りの5区に出走。

ただ、2年目はけがが続き「全く走れない状態で、チームの力になれていない」と3年目にマネジャー、4年目にマネジャーのリーダーである主務になった。今大会期間中も、主務の仕事はしっかりとこなしている。

 大舞台で好結果を残したが、今後も競技は主務業務と並行で行っていくつもりで「誰かの練習を引っ張るついでに自分もポイント練習をやったり。自分の練習にもみんなの練習にもなる、両者に良い関係性で続けたい。その結果、試合で良い走りができたら良い」。駅伝については「距離的に難しい」と苦笑いしつつ「自分が必要とされているのであれば走りたい」と笑顔で話した。背中で見せた“日本一速い主務”はチームに大きな刺激を与えた。

 関東インカレは1919年に第1回大会が行われ、今年が第105回。1920年に始まり、今年1月に第102回大会が行われた箱根駅伝より歴史は長い。例年5月に開催。各校各種目に3人以内が出場できる。1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、対校戦で総得点を競う。

男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生の3部に分けられる。1部の15、16位と2部の1、2位が翌年に入れ替わる。女子はすべての大学が1部、大学院生が2部で入れ替えはない。

 関東の学生長距離ランナーにとって、関東インカレは箱根駅伝に次ぐビッグイベント。男子の1部と2部は短距離、フィールド種目を含めた総合力で決まるため、今年1月の箱根駅伝で3年連続9度目の優勝を飾った青学大、同2位の国学院大、同6位の駒大など駅伝をメインに強化している大学は2部に属する。そのため、長距離種目においては1部と2部は実力差はない。

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