◆第87回オークス・G1(5月24日、東京競馬場・芝2400メートル、良)

 3歳牝馬18頭立てで争われ、5番人気で今村聖奈騎手が手綱を執るジュウリョクピエロ(栗東・寺島良厩舎、父オルフェーヴル)が、最後の直線で馬群を割って一気の末脚で抜け出し、樫の女王の座に就いた。今村騎手はJRA女性騎手初のクラシック騎乗で、JRA女性騎手初のG1タイトルを手にし、歴史に新たな1ページを刻んだ。

入線後に豪快なガッツポーズ、場内からは「今村コール」が鳴り響いた。勝ち時計は、2分25秒6。

 JRA所属女性騎手のJRA・G1成績は、過去に8例。藤田菜七子騎手(引退)が19年フェブラリーS(コパノキッキング5着)が最初。22年3月にデビューした今村騎手も22年ホープフルS(スカパラダイス18着)、23年ホープフルS(ホルトバージ11着)の経験があり、今回が3度目のG1舞台だった。今村騎手はレース後は興奮気味に「夢見てるみたいです」「本当に夢見てるみたいです」と喜びを表した。

 ジュウリョクピエロは25年9月の阪神・ダート1800メートルでデビューV。JBC2歳優駿・Jpn3、ポインセチアSと連続7着に敗れたが、年明けに芝路線に転向し、1月の京都での3歳1勝クラス(芝2000メートル)を7番人気で制し、続く忘れな草賞も大外一気の快勝で、芝2戦無敗で樫の舞台にたどり着いていた。

 2着は3番人気のドリームコア(クリストフ・ルメール騎手)、3着は2番人気のラフターラインズ(ダミアン・レーン騎手)だった。

 今村聖奈騎手(ジュウリョクピエロ=1着)「ありがとうございます。夢見てるみたいです。ジョッキーやってきて、やっぱ週末に悔しい思いとかすると、週中とかの夢で勝ったりするようなこともあったんですけど、ほんとに夢見てるみたいです。

2400メートル、ジョッキーが乗ったことないのをファンの方、すごく気にしてたと思うんですけど、彼女のことは一番分かってるんで、落ち着いて乗れたと思います。

 身近に応援してくださった方と喜びを分かちあいたいと思います。直線が長いこともあって、前半の入りで少しムキになったところもあったんですけど、途中からリズムよく走ってくれたし、あとは無理して意識的に外、外いっても、調教通りに乗っても東京の直線は長いと思ってたので、そこは落ち着いて。いろんな方が相談に乗ってくれて、落ち着いて乗れたと思います。

 彼女は本当に素晴らしい馬です。私が乗ってても、ついてこいって男気ある馬だなって思います。きょうはたくさんの方にお集まりいただき、テレビでもたくさんの方々に、応援していただき、ありがとうございます。ほんとにこのオークスまでの間に、たくさんの方々から応援してもらってて、この1週間で本当に関係者の方からも応援してもらってて、やっぱジョッキーは素晴らしいなって。こんなに多くの方に応援してもらうことってめったにないなって。

 期待に応えたい一心で乗ってましたし、やっぱり本当にしんどいこともたくさんあったし、やっぱ悔しい思いもたくさんしたし、今の現状で全然満足していないなかでG1を勝たせてもらって、本当に馬に感謝の気持ちでいっぱいです。

 これからも自分は一頭一頭向き合って、しっかり馬に乗る楽しさをいろんな人に伝えていきたいなと思いますし、次の1勝できるように頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」

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