◆陸上 関東学生対校選手権 最終日(24日、栃木・カンセキスタジアムとちぎ)

 男子1部3000メートル障害決勝が行われ、早大の佐々木哲(2年)が8分24秒96の大会新記録で優勝した。スタート直後から独走し、新宅雅也さん(日体大)が1977年にマークした大会記録(8分35秒2)を49年ぶりに更新。

日本学生歴代3位の好記録となった。「去年は決勝を欠場してしまったので今年は早稲田大学に貢献したかった。記録は狙っていませんでしたが、49年ぶりの大会記録はうれしいです」と佐々木は満面の笑みで話した。

 スタンドで見守った早大OBの「レジェンド」瀬古利彦さんも大喜び。瀬古さんと新宅さんはSB食品時代のチームメートで、実業団駅伝でタスキをつないだ盟友だ。瀬古さんは49年ぶりの大会記録を知ると「ワォ! それはすごいね。佐々木はよく走った」と称賛した。

 瀬古さんと新宅さんは、1980年モスクワ五輪(日本はボイコット)、1984年ロス五輪、1988年ソウル五輪に、ともに3大会連続で出場した。3大会ともマラソン代表の瀬古さんに対し、新宅さんはモスクワ五輪で3000メートル障害、ロス五輪で1万メートル、ソウル五輪でマラソンといずれも異なる種目で代表となった伝説を持つ。「新宅は本当に強かった。49年ぶりに大会記録を更新されたことを悔しがっていると同時に喜んでもいるだろう」と瀬古さんは笑顔で話した。

 今年1月の第102回箱根駅伝で早大は4位。

今季のチームはさらに強力。前回4区区間賞の鈴木琉胤(るい、2年)、同5区3位の工藤慎作(4年)、同3区3位の山口竣平(3年)を主軸として、同1区7位の吉倉ナヤブ直希(3年)、同9区2位の小平敦之主将(4年)ら実績を持つ選手が多い。それに「令和の三羽がらす」と呼ばれる増子陽太、新妻遼己(はるき)、本田桜二郎の強力ルーキーが加入した。

 瀬古さんは「まずは出雲駅伝か全日本大学駅伝でひとつ勝つことが大事。それが箱根駅伝優勝につながるでしょう」と、学生駅伝3冠を達成した2010年度以来のタイトル獲得に期待を込めて話した。

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