◆ラグビー NTTリーグワン ▽プレーオフトーナメント準々決勝 東京ベイ 26―3 BL東京(24日、秩父宮)

 2連覇王者のBL東京は、東京ベイに3―26で敗れて準々決勝で敗退。ノートライに抑えられる完敗で、3連覇の夢はなくなった。

今季限りでの退団を表明しているSOリッチー・モウンガは、BL東京でのラストプレー。「負けたことも寂しいけど、何よりこの東芝での日々が終わるのが一番寂しい。この東芝で作り上げた友情が、素晴らしいものだった」と、しんみりとした表情だった。

 前半4分にFB松永拓朗のPGで先制したが、試合を通して攻め込まれた。粘りの守りで対抗したが、元ニュージーランド(NZ)代表の10番が攻撃でタクトを振る機会にはなかなか恵まれなかった。試合後、左目付近を縫ったような傷もありながら「全力を尽くした。持てる力を、自分自身出し切ったし、チームの皆も出し切ったと思う」とモウンガ。2023―24シーズンに入団以降、2連覇のチームを率いてきた。「やはり、3連覇というのはなかなか出来ることではない」と、悔しさをにじませつつうなずいた。

 敗戦後、主将のNO8リーチ・マイケルと抱き合い、互いをねぎらった。来日後は、私生活や家族までケアしてくれた恩人でもある。「ただ、これで終わりなんだと寂しくて。

そのピュアな感情だけでハグしていた。もしかしたら、これでもう二度と一緒にプレーすることがないかもしれないので。寂しく思いながら、ハグしていた」。日本で過ごした3シーズン。モウンガは「この3年は最高の経験であり、記憶でもある。生活は素晴らしいし、リーグもいいリーグ。あとは最高のファンが自分のことをすごく応援してくれて、(自分の)子どものギフトまで準備してくれるようなファンもいた。本当に、最高のリーグだと思う」と言葉をつないだ。

 来季からは母国でスーパーラグビー・パシフィックに参戦し、NZ代表へのカムバック、そして27年W杯出場を目指す。「オールブラックスに選ばれることが一番の目標」というモウンガは、W杯後については「正直、未来のことは分からない」とした。日本を離れ、恋しくなるものを問われると「Food(ご飯) and Beer(ビール)」と即答して笑わせ「特に家族にとって、シンプルで落ち着いたライフスタイル」と答えた。

 来季は挑戦者としてリーグに臨むBL東京。

モウンガは「NZからも応援しているし、ファン目線でこれからの東芝を見ていくのも楽しみ」と語った。「ニュージーランドに帰る際は、日本の心を持って帰ろうと思うくらい、本当に日本が大好きになった。家族も含めて、最高の時間を過ごせたと思う。本当に、感謝しています」。拍手を背に、ミックスゾーンから引き揚げた。

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