大相撲夏場所千秋楽(24日、両国国技館)

 東前頭2枚目・義ノ富士(伊勢ケ浜)が自己最多タイの11勝を挙げ、2度目の敢闘賞を受賞した。勝てば受賞の条件が付いた一番で東前頭13枚目・琴栄峰(佐渡ケ嶽)を力強く寄り切った。

来場所の新三役も確実にした。

 逆転優勝の可能性も残して千秋楽を迎えていた。14日目は硬さもあり、痛恨の4敗目を喫したが「今日はリラックスできた。最後で吹っ切れた」。琴栄峰に勝って望みをつなぎ、支度部屋のテレビで同じ部屋の伯乃富士と並んで残りの取組を見守った。若隆景が白星を挙げた時点で初賜杯は消滅。それでも「悔しいより、出し切ったという感じですね。もう一番取りたいなと少しは期待したけど、できることはやったので」と表情は晴れやかだった。

 先場所は7勝8敗で初土俵から12場所目で初の負け越しを喫した。「先場所の負け越しが力になった」と悔しさをバネに5日目から9連勝でV争いに加わった。新入幕の昨年名古屋場所に並ぶ11勝。来場所は新三役で名古屋に戻ることが確実だが、2日目から霧島、若隆景、琴桜と上位陣に3連敗を喫したことも踏まえ「もっと上にいくためには三役、大関に勝たないと。

勝てない人に勝てるようになりたい。ここからが大事」。今場所から大銀杏(おおいちょう)を結った24歳のホープは視線を上げた。(林 直史)

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