新日本プロレスは27日、同日付で、筆頭株主のカードゲーム会社「ブシロード」と「テレビ朝日」、IT大手「サイバーエージェント」との間でブシロードが保有する株式の譲渡契約が締結されたことを発表した。株式は6月30日に譲渡される予定。

 新日本プロレスは「テレビ朝日は当社の既存株主であり、本件株式譲渡は同社にとって追加取得となります。今後当社は所定の手続を経て、テレビ朝日の連結子会社となる予定です」と発表。さらに「当社主催の大会をはじめ、当社が行う各種事業について現時点で本件株式譲渡に伴う変更の予定はございません。長年筆頭株主として当社の事業を支えていただいたブシロードに謝意を表明すると共に、テレビ朝日・サイバーエージェントの両社と共に、更なる事業の拡大を目指す所存です。今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」と告知した。

 棚橋弘至社長は 今回の株式譲渡を受け「ブシロード様には2012年に親会社となって頂き、大規模な広告展開を始め様々なご支援によって新日本プロレスを大きく発展させて頂きました。感謝の気持ちで一杯です。そのご恩に報いるためにも、これからテレビ朝日様の連結子会社として、サイバーエージェント様のご支援も賜りながら、新日本プロレスの格段の発展を、全社一丸で目指して参ります。最高のリングを作って皆様に楽しんで頂くという使命は変わりません。これからも応援・ご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます」とのコメントを発表した。

 ブシロードの木谷高明社長は同社の公式WEBで「新日本プロレスリング株式会社の株式譲渡に寄せて」と題し、声明を発表。「いつも新日本プロレスリングを応援いただき、誠にありがとうございます。

 本日、当社が保有する新日本プロレスリングの全株式を、テレビ朝日様、およびサイバーエージェント様に譲渡することを決定いたしました。ファンの皆様には突然の発表となり、驚かれた方も多いかと存じます。

 2012年、新日本プロレスリングが次なる発展を目指す大きな転換期において、私たちは縁あってグループへ迎え入れました。それから14年間、プロレスという素晴らしいエンターテインメントの力を信じ、その魅力をさらに多くの方々へ届けるべく、皆様と共に全力で駆け抜けてまいりました。

 活動の甲斐あって、本年1月4日の東京ドーム大会では、観衆46,913人を記録、28年ぶりとなる超満員札止めを達成することができました。世代交代の課題を乗り越え、いまや20代、30代の若きスターたちが次々と台頭し、リングの上で眩(まばゆ)い輝きを放っています。ブシロードとして、新日本プロレスリングがここまで力強く成長した姿を見届け、次の世代へのバトンタッチをできることは、私の人生において大きな誇りです。

 しかし、新日本プロレスリングが今後さらにグローバルで飛躍し、黄金期を続けていくためには、これまでに蓄積された映像資産の最大活用と、強力な配信プラットフォームを軸とした多角的な収益化ビジネスへの進化が不可欠です。

 そこで何より創業まもなくからのパートナーであり、地上波放送で新日本プロレスリングを支え続けてくれたテレビ朝日様へ大政奉還をするとともに、最先端のデジタルメディアで新しい風を吹き込んでくれるサイバーエージェント様をパートナーに迎えた、これ以上ないベストオーナーのもとへ未来を託すことが最善であると確信いたしました。

 ファンの皆様、そして熱い闘いで新日本を支え続けてくれた選手やスタッフの皆さん、これまでブシロードと共に歩んでいただき、本当にありがとうございました。皆様の情熱と歓声こそが、私たちの最大の原動力でした。

 ブシロードの手からは離れますが、新日本プロレスリングの未来は、これまで以上に明るいと断言します。

これからも一人の熱狂的なプロレスファンとして、私は皆さんが創り出すさらなる黄金期を応援し続けます。

 14年間、本当にありがとうございました。これからの新日本プロレスリングに、どうぞご期待ください」とした。

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