俳優の相葉雅紀(43)が、映画「4アウト―もう一度、プレイボール―」(稲垣壮洋監督、11月6日公開)に主演することが8日、分かった。身体障害者野球チームの監督を熱演する。

 作家・平山讓氏が2023年に出版した、東京で初めて創設された身体障害者野球チームの実話をもとにした小説「4アウト―ある障害者野球チームの挑戦」(中央公論新社)が原作。昨年89歳で亡くなった長嶋茂雄さんが絶賛し、生前に単行本の帯コメントで「挑むことを諦めない。だから人生は楽しい。」と熱いエールを送った作品だ。

 相葉が演じるのは、社会人野球を戦力外になり夢を諦めた主人公・矢上。再就職先の障害者スポーツセンターで周囲の反対を押し切り、障害者らによる野球チームを作り、監督として「全国身体障害者野球大会」で日本一を目指す。「脚本を初めて読んだ時は、ノンフィクションなのにこんなにもドラマチックなお話があるのかと心が揺さぶられました」とストーリーに魅了されたことを明かす。

 撮影は、昨年11月7日から今年2月15日の約3か月間、群馬県などで行われた。相葉は小学生時代に少年野球の経験はあるものの、撮影に当たりロッテやMLBなどで活躍した井口資仁氏(51)らのノック指導を受けるなどリアリティーを追求。モデルとなったチーム「東京ブルーサンダース」との練習にも取り組んだ。

 相葉は、「(出演者には)障害者野球チームに所属している方もいらっしゃるし、遠慮なくノックを打たせてもらいました」と劇中では熱血監督ぶりを披露。共演者とは練習や食事で仲を深めたそうで「心のキャッチボールもできた気がしています。試合のシーンでは撮影するのが困難なカットも、チームのみんなで乗り越えて作りましたので、完成した作品を楽しみにしていただけたらうれしいです」と手応えを語った。

 ◆身体障害者野球 障害者手帳を持つ選手たちが軟式ボールを使って行う野球で、障害の特性に配慮した独自のルールが適用される。1993年に特定非営利活動法人日本身体障害者野球連盟(JDL)が発足し、現在全国36チーム、登録選手約1000人が、毎年春と秋に開かれる全国大会を目指して活動している。

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