【ナッシュビル(米テネシー州)8日=ペン・金川誉、カメラ・山崎賢人】日本代表は8日、メキシコ・モンテレイからアメリカ・ナッシュビルに移動し、14日(日本時間15日)の1次リーグ初戦・オランダ戦に向けた直前合宿をスタートさせた。
前日7日にはU―19日本代表と完全非公開で練習試合(35分×4本)を行い、2―1で勝利。
1―1の状況から決勝点を決めたU―19戦は「本番通りの良い想定になるゲーム展開だった」と振り返る塩貝。DF冨安健洋からのパスを仕留め「(冨安との呼吸は)昨日は上手くいって、完璧に入った。本番でどういう形になるか、冨安さんからかは分からないですけど、僕にパスが渡ればチャンスになる。それを本番で見せたい。なかなか点が取れていなかった状況で、今回点が取れて、ゴールのイメージが1点取ったことによって広がった。決まった瞬間も『もう1点取ろう』という気持ちでした」とさらなる欲をにじませた。
初戦で激突するオランダ代表には、世界最高峰のDFファンダイクが君臨する。しかし、21歳のストライカーに怯む様子は一切ない。「チームとしては(分析を)やってると思うんですけど、個人としては相手の特徴をあんまり頭に入れたくないタイプ。例えば『こいつは足が速い』と知ってしまうと、それが頭に残って勝負をちゅうちょする可能性がある。
相手を研究しないスタイルには、実は国学院久我山高の苦い経験が背景にあるという。「高校時代、帝京高と試合した時に梅木怜(今治)が相手にいて。『あいつ足速いぞ』ってみんなが言っていたので、仕掛けようとした時に『あ、こいつ足速いんかな』ってちゅうちょしてやめたシーンがあった。まあ、そのあとの選手権ではボコボコにしましたけど(笑)。今はめっちゃ仲良いです。それからやらないようにしています」
今は日本代表の先輩たちに囲まれ、刺激的な日々を送っている。この合宿は単なる「調整」ではなく、貪欲な「成長の場」だ。「レベルの高い中でやるのは楽しい。
さらに残り期間での成長の可能性を問われると、塩貝は即座に力強く答えた。「めちゃくちゃ上手くなれます。やれる実感とか自信は日に日に増してます。楽しみにしててください」。世界を驚かせる準備はできている。恐れを知らない新星が、オランダの堅守を破り、日本を歓喜の渦へと巻き込むかもしれない。

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