ラグビー・NTTリーグワン2025―26シーズンは、神戸が初優勝を果たし幕を閉じた。神戸―東京ベイによるプレーオフ(PO)決勝戦では、MUFG国立に5万451人が来場。
この秋、大きな“夢”へ一歩踏み出そうとしているチームが、2季連続で準優勝した東京ベイだ。東京・江戸川区のホーム「スピアーズえどりくフィールド(江戸川区陸上競技場)」を、1万5000人収容の新スタジアムに改修するプロジェクトが本格始動する。区によれば、同競技場の整備事業について、9月に提案書を受け付ける。東京ベイの前川泰慶GMは「23区内に、ラグビーを中心としたスタジアムを作ることができるチャンスは、なかなかない。実現させたい」と意気込み。東海林専務理事も「リーグとして、サポートの姿勢を取っている。出来ることは、喜んで手伝いたい」とバックアップを約束する。
現在、座席数は約5000席と小規模なスタジアム。ホーム戦でのチケット収入が見込めない東京ベイは、設営費などを含め試合の度に約1500万円の赤字と、運営面で苦戦が続く。
志すのは、ラグビーを通じた地域の活性化と、手を取り合っての街作りだ。就任2季目、41歳のGMは日々、営業活動にも奔走する。「『我々はこういう風なスタジアムを作りたいと思っています。一緒に街作りに参加してもらえませんか』ということは、一つのメッセージとして伝えています」。賛同するスポンサー企業は昨季から60社ほど増え、現在約180社に。新スタジアムが完成すれば、運営面の課題解決だけでなく、支援企業の露出機会増にも期待できる。
リーグワン4季目の昨季、石川充前GMから託されたバトン。現場の強化では「連覇ができるチーム」「日本代表へ5人以上輩出」と、目標を掲げた。
2016年の現役引退後は、採用担当としてWTB木田晴斗、フッカー江良颯などチームの主軸を呼び込んだ前川氏。GMとなっても「人と会って、人と話すことが仕事」と、本質は変わらない。スポンサー先への営業や、自治体との話し合いなど“フィールド”は変わったが「すごく楽しいです。勉強になるし、楽しい」。東京ベイにとって、節目となる1年。若きGMが、その情熱をグラウンドからチームの未来へつないでいく。(今井 隆太郎)



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