競泳のパンパシフィック選手権(8月、米アーバイン)に向けた日本代表の練習が9日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われ、報道陣に公開された。男子の大橋信(しん、枚方SS)は7日まで行われた日本選手権で200メートル平泳ぎ優勝、50メートルと100メートルでは2位に入った。

連覇を果たした本命種目は2分7秒31で泳ぐも、狙っていた日本記録(2分6秒40)に届かず「うまくいかなかった。目標は達成できなかった」と唇をかんだ。

 昨年7月に200メートル平泳ぎで当時世界ジュニア記録の200メートル2分6秒91をマークし、一躍名をとどろかせた。今年3月の日本選手権では同種目で2分6秒59をたたきだし、50、100メートルと合わせて史上最年少で3冠を達成した。だが、今月は思うような成績、タイムが残せず「強化が足りなかった。うぬぼれていたというか、才能があると思っていた。甘えてたかな」と自分の“現在地”を痛感させられたという。

 昨年11月のジャパン・オープンでは、直前に修学旅行があり、練習が積めず。それでも平泳ぎ3冠を手にした。今回の日本選手権を終え「よく考えたら、ちゃんと強化して、合宿もあったから結構うまくいってたんだ」と実感。「才能じゃなくて、ただ頑張ってたから速かった」。国際大会前の調整の時期で、思うような強化が行えず、当時とは状況が異なっていたと振り返った。

 この1年は様々なレースプランに挑戦した。自身に最もあっているのは昨年7月のような、前半を6~7割ほどの力で泳ぎ、後半のラップをそろえる展開だと分析。9月の愛知・名古屋アジア大会では「記録を上げたい気持ちはある」と自己ベストはもちろん、日本記録や世界記録更新を視野に入れたいと話した。パンパシは米カリフォルニア州で開催。28年ロサンゼルス五輪を見据え「ロスのための経験を積んでおきたい」と2年後に金メダルを目指す地で、スーパー高校生が存在感を示す。(富張 萌黄)

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