◆報知新聞社後援 第75回全日本大学野球選手権記念大会▽1回戦 富士大6―2松山大(9日・東京ドーム)

 富士大(北東北大学)が松山大(四国地区大学)に勝ち、2回戦進出を決めた。プロ注目の最速153キロ右腕・角田楓斗(ふうと)投手(4年=東奥義塾)が先発し、7回を2安打2失点。

毎回の14三振を奪う快投を見せた。打線は、2回表2死一、二塁から8番・赤瀬健心右翼手(4年=下関国際)の左前適時打で1点を先取。2―0の4回表には、6番のウメビンユオ チネード優中堅手(3年=旭川志峯)がカウント2―2からスライダーを振り抜き、左越えソロ本塁打を放つなど3点を追加し、優位に試合を進めた。「1打席目に空振り三振したけど、スイングは悪くないと思ったんでしっかり振りました。角度は良かったけど捉えた当たりではなかったので入るとは思ってなかったです」と笑顔で振り返った。

 貴重な追加点となる一発を放ったウメビンユオ。弟に24年のドラフト会議で育成7位で西武に入団したウメビンユオ オケム明外野手(20)がいる。「弟の方が足が速くて、自分の方がパワーがある」とタイプは違うものの、兄弟で高い身体能力を誇る。同じ旭川志峯から一足先にプロ入りを果たした弟には「自分もプロ目指してやっている。結果的に弟が先にプロに入ったので悔しいし、自分も負けずに頑張ろうという意識はあります」とライバル心を燃やす。

 高校2年時にはベンチ外、チームをスタンドで応援していたという苦労人だ。大学入学後には長打力を上げるため、10キロの増量、フィジカル強化に取り組んだ。

現在のスイングスピードはNPB支配下クラスといわれる150キロにまで到達。チームでは主軸を任されるまでに成長した。「全国はリーグ戦に比べて相手が格段に強くなるので、甘い球を逃さず、やることをやってアピールできればいいなと思います」。弟に続く夢の舞台へ、努力の道は続く。

 ◇ウメビンユオ チネード優(うめびんゆお・ちねーどゆう)2005年5月7日、長野県松本市で生まれる。小1で北海道に移住し野球を始める。甲子園出場無し。2003年に旭川志峯から富士大に入学。憧れの選手はMLBのアーロン・ジャッジ(ヤンキース)。187センチ、90キロ。右投右打。

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