◆日本生命セ・パ交流戦 2026 楽天2―8巨人(9日・楽天モバイル最強)

 ひと振りで仕留めた。ボビー・ダルベック内野手(30)が放った打球はキラキラと光り輝く観覧車がそびえ立つ左翼席へ消えた。

0―0の3回2死一、三塁。荘司のスプリットを捉えた当たりは先発の則本を援護する先制の10号3ラン。「感触はよかったですよ」と涼しげに笑った。

 “快挙”も達成した。すでに12発のキャベッジとともに、22年のポランコ(24本)、ウォーカー(23本)以来、球団4年ぶりとなる同一シーズンでの助っ人ダブル2ケタ本塁打を達成。初回1死一、三塁の好機では二ゴロ併殺に倒れていただけに「芯を外してしまったので、その反省も踏まえて臨みました」と悔しさを吹き飛ばす一発となった。7回にも二塁打を放ちマルチ安打と勢いに乗った。

 真面目な助っ人には練習中の流儀がある。試合前練習のフリー打撃ではサク越えを連発。しかし「打撃練習中のホームランは見ていて楽しい部分はあるけど、自分のバロメーターとしては力みすぎている部分がある。スイングの精度やバットをボールの内側から出すことなどにフォーカスして取り組んでいる」。だから、どれだけサク越えを連発しても、周囲が驚く飛距離をかっ飛ばしても顔色を変えることはない。

自分の形をつくることに重きを置いてバットを振っている。

 2試合連続の引き分けから出直しの一戦で大きな先制点をもたらした。「アメリカは勝負が決まるまで試合をやるので、引き分けの試合は慣れていない。その中で得点に絡めて、チームの勢いに火をつけることができたことは非常に有意義だった」。頼もしい4番がクールに打線を先導していく。(水上 智恵)

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