立ち上がりの則本は、緊張や力みを感じさせたね。1、2回と先頭打者に四球。

彼らしくないピッチングだった。

 でも、それも仕方なかったかもしれない。14年目のベテランといえども昨年まで着ていたユニホームを相手にして、しかもずっと投げ続けていた古巣のマウンド。勝てば12球団からの勝ち星になるということも頭にあったんだろう。

 2回の自らの守りが、その不安な状況を助けてくれたよな。1死一、三塁から太田がスクイズ。投手の正面で、三塁走者のスタートも良くなかったから、普通にアウトにできたとはいえ、冷静なグラブトス。芸は身を助けるといった場面だった。

 3回に3点のリードをもらうと、その裏は3番・平良に150キロを投げるなどギアを上げて3者凡退に仕留めた。さすがに去年までに120勝を挙げているだけある。勝ち方を知っているということだね。

 3回以降は援護ももらってリズムに乗った。

変化球でスッとストライクを取れるうまさがあるからピッチングが楽になる。7回は疲れから失点をしたとはいえ、十分な内容だったんじゃないか。(スポーツ報知評論家・堀内 恒夫)

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