【ナッシュビル(米テネシー州)8日=ペン・岩原正幸、金川誉、後藤亮太、カメラ・山崎賢人】北中米W杯に臨む日本代表は8日、事前合宿地のメキシコ・モンテレイからチャーター機でベース合宿地の米テネシー州ナッシュビルへと移動し、初練習を行った。左膝のけがでW杯から選外となったが、精神的支え(メンター)として帯同するMF南野拓実(31)が合流。
バックスタンドの1階席が満員となり、約5000人の歓声と“音楽の街”ゆえに大音量でアップテンポの曲が鳴り響き、スタジアムはさながらお祭り会場と化した。ナッシュビルでの練習初日で、一番の注目を集めたのは、サポートメンバーのDF吉田麻也とともに練習着姿で帯同する“28番目の男”南野だった。
森保監督らスタッフとあいさつを交わすと、グラウンドでリフティングも披露。全員がそろったランニングでは、DF長友と並んで先頭を走り、チームを引っ張った。「ここ(代表のピッチ)に入れることがまずうれしい。いろいろな人が関わってくれた。最大限のチームのサポートと、必要なら経験や僕なりのアプローチで、チームにいいものを還元できれば」と充実した表情を浮かべた。
昨年12月に左膝前十字じん帯断裂の大けがを負い、5月の代表発表には復帰が間に合わなかった。だが、森保監督の強い希望により、米国でのベースキャンプからの帯同が決定。指揮官は、自身政権下で最多26得点を誇るアタッカーに「拓実は第1期も、2期も中心としてコンセプトを体現してくれた。
主将を務めた昨年10月のブラジル戦。0―2のハーフタイムのロッカールームで「この試合はまだ死んでないぞ」と声を張り、自らの得点で逆転勝利への口火を切った。長友、吉田が守備や全体の精神的支柱ならFW塩貝、後藤ら若手が多い攻撃陣のメンターとして勝利への可能性を上げる役割を担う。「パワースポットみたい」と長友、鎌田も「兄貴的存在」と苦楽をともにしてきた仲間たちも明るい表情で歓迎した。
森保ジャパン最多の71試合出場。指揮官のやり方を誰よりも理解し、存在、行動でチームを前に向かせられるのが南野だ。MF久保が代名詞「8」を背負ったのも、その証しでもある。本職の左シャドー(1トップの後方)はMF三笘薫(ブライトン)が直前の負傷で不在で、不安視されるポジションで穴を埋める若手へのサポートも不可欠だ。「僕なりの、このW杯。日本がいい結果を出すために何か力に」と南野。

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