◆日本生命セ・パ交流戦 2026 楽天2―8巨人(9日・楽天モバイル最強)

 巨人が引き分け2つを挟んで今季2度目の5連勝をマークした。則本昂大投手が昨年まで在籍していた古巣・楽天を相手に7回途中2失点と好投。

今季最多126球を投げて2勝目挙げ、12球団勝利を達成した。打ってはダルベックの10号3ランから一発攻勢。今季最多4発と打線がはまった。貯金は今季最多7。再び大型連勝へと突き進む。

 大きな弧を描き、ダルベックの打球は左中間席に着弾した。ボールが破裂したかのような打球音が、スイングのすさまじさを表し、すぐに大歓声がこだました。「打ったのはスプリット。ツーアウトだったので、思い切っていこうと打席に入りました。しっかり捉えることができたよ。先制できてよかった」とは直後のコメントだ。

 両軍無得点の3回2死一、三塁。

この回先頭・佐々木の中前安打から好機を広げ、4番が打席に入った。楽天先発・荘司の初球、ややインコース寄りの落ち球を強振。初回の1死一、三塁では二ゴロ併殺打に倒れていたが、今度は積極的に甘い球を一振りで仕留めた。来日1年目で2ケタ10号に到達。しかも、試合の主導権を握る貴重な先制3ランとなった。

 負けられない一戦だった。橋上監督代行は楽天の元ヘッドコーチを務め、当時の野村克也監督の下でID野球を学んだ。監督代行とはいえ、巨人の指揮官として戻ってきた。この日先発の則本は昨年まで在籍し、楽天本拠地では通算64勝と相性の良さを誇る。所属球団は変わったが、古巣相手に初登板。良く知る元チームメイトとの対戦に、ライバル心をむき出しに向かっていった。

 敵味方関係なく、大歓声で迎えられたマウンドだった。

初回からエンジン全開。150キロに迫る直球でバットを押し込み、特に外角への制球が抜群だった。そこにカーブを入れて緩急を使った。勝負所では声を出し、いつも通りに気迫を前面に出した。走者を出しても粘り強くアウトカウントを重ね、5回まで3安打無失点と試合を作った。すると直後の6回、9番に入った佐々木がなんと左翼席へ5号2ランをかっ飛ばす。ベンチの橋上監督代行も驚くような表情を浮かべ、嬉しそうに笑った。

 ベンチがさらに和んだ一撃で楽天を一気に突き放した。則本登板時では最多となる5点の援護。さらに7回には、先頭の3番・岸田が左翼席へ豪快な3号ソロを放った。則本の調子からすればセーフティーリードとなる6点目。6回まで105球の右腕は、7回も慣れ親しんだマウンドに向かった。

 しかし、1死から右前安打と左翼への二塁打で二、三塁のピンチを作る。直球はこの試合MAXとなる151キロを更新。球数は120球を超え、汗がしたたり落ちる。明らかに疲れは見え始めていた。楽天1番・佐藤との対戦。だが、右翼線へ2点二塁打を許し、ガックリ肩を落とした。ここでベンチが交代を決断。今季最多126球で2番手・高梨にバトンタッチした。元楽天リレーに託し、辰己を空振り三振。3番手・船迫は平良を左飛に打ち取り、ピンチを脱した。小刻みな継投で自慢の投手力を存分に見せつけた。

 今季2勝目を挙げて12球団勝利を達成した則本は「すごくうれしいですし、この地で勝てたことが感慨深いというか、幸せだなと思います」と景色を見渡した。

続けて「

「いろんな感情はあったんですけど、ジャイアンツのためにジャイアンツを応援してくださるファンの皆さんために頑張ろうと思ってマウンドに上がったんですけど、やっぱり仙台の地は好きなので、楽しく投げることができました」と強調し、大歓声を浴びた。先発がゲームを支配し、長打で得点を重ねる。まさに理想的な展開で快勝。これで2引き分けを挟んで今季2度目の5連勝。則本も2日のオリックス戦に続き連勝と乗ってきた。貯金は今季最多となる7。ベテランが、チームを再び大型連勝へのレールに乗せた。

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