◆第67回宝塚記念・G1(6月14日、阪神競馬場・芝2200メートル)

 第67回宝塚記念・G1(14日、阪神)は史上初となるグランプリホース3頭の対決が実現する。先週の安田記念を勝った武豊騎手(57)=栗東・フリー=と連覇を狙うメイショウタバルは、史上初となる父子連覇も懸かった一戦。

24年の有馬記念を制したレガレイラ、昨年の有馬記念V以来のミュージアムマイルは、勝てば史上17頭目のグランプリダブル制覇だ。

 今週もレジェンドの手綱さばきが光る。武豊は、昨年覇者のメイショウタバルと参戦。13、14年に連覇したゴールドシップの子を、クロノジェネシス以来史上3頭目の連覇、そして史上初の父子連覇へ導く。

 初コンビは25年のドバイ・ターフ。5着に敗れたが、過去にコントロールが利かずに暴走したことがあるとは思えないほど抜群に折り合った。直線半ばまでハナに立ち、見せ場十分の競馬を展開した。続く宝塚記念でG1初制覇し、石橋調教師も「ドバイの経験が生きて、あれだけのパフォーマンスを出してくれたね」と人馬を称賛する。

 同レースでは、返し馬の技術も輝いていた。担当する上籠助手は「内ラチまでグッと行って、落ち着かせてくれたからスイッチオフになったかな」と振り返る。「自由にさせつつ、気持ちを落ち着かせてくれるんだよね」と信頼は絶大だ。

 今年初戦の大阪杯(2着)から好調を維持しながら、馬体はシャープさを増している。

栗東・CWコースでの単走だった1週前追い切りは少し気を抜く面を見せたが、力強い完歩で6ハロン80秒8―11秒1で駆け抜けた。指揮官は「(調教に騎乗した太宰)啓介は『先週よりすごく良かった』と言っていた。これで変わると思う。あとはスーパースターに任すだけ(笑)」と自信を深めてバトンを渡す。

 その鞍上は先週の安田記念を8番人気のシックスペンスで制し、前人未到のJRA・G1・85勝をマーク。57歳2か月24日での史上最年長G1制覇も達成した。殊勲のV後、武豊は「非常に楽しみです。来週も(最年長)記録を更新したいと思います」と、力強く意気込んだ。春の総決算でも、豊コールを巻き起こす。(松ケ下 純平)

 ◆グランプリホース対決 宝塚記念で同一年にグランプリホース3頭が出走したことはない。2頭出走は過去5回で、以下の通り。

90年(2)オグリキャップ(88年有馬)

  (4)イナリワン(89年宝塚、有馬)

03年(5)シンボリクリスエス(02年有馬)

  (7)ダンツフレーム(02年宝塚)

05年(3)ゼンノロブロイ(04年有馬)

  (7)タップダンスシチー(04年宝塚)

12年1オルフェーヴル(11年有馬)

  (7)アーネストリー(11年宝塚)

18年(6)サトノダイヤモンド(16年有馬)

  (12)サトノクラウン(17年宝塚)

 2頭の連対は一度もなく、勝ち馬は前年の3冠馬で天皇賞・春11着から巻き返したオルフェーヴルのみ。

今年はどうなるか。

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