◆日本生命セ・パ交流戦 2026 日本ハム4―1DeNA(9日・エスコンフィールド)

 スライダーを捉えた打球が右翼に上がると、日本ハム・大塚瑠晏(るあん)内野手(22)は祈りながら走った。1点リードの3回、2死二、三塁。

際どい打球はフェンス付近で跳ねて、グラウンドへ。インプレーと判定されたが、リクエストでフェンスオーバーが認められた。勝利を引き寄せる右越え2号3ラン。「1本目はチームが負けてたときだった。今回の方がボスが喜んでくれてた」と笑った。

 すんなりとはいかなかった。インプレーの判定に新庄監督がベンチを出ると、審判員が集まり協議。ここでもインプレーの判断が下されると、新庄監督はすぐにリクエストした。「50(歳を)過ぎると見極めができない。ブルーの線越えたら光るようにしてもらわないと(笑)。大塚くんのために、リクエストしとこうと思って」。リプレー映像では、打球はフェンス奥の柵に当たってグラウンドへ。

両手を上げて大塚を迎えた。

 幻にするわけにはいかなかった。試合前、ファーストピッチにお笑いコンビのオズワルドとトム・ブラウンが登場。打者役の森本コーチと共に、マスクをかぶって伝説の“ゴレンジャー”を復活させた。04年9月、選手会が行ったスト明け初戦。現役だった新庄監督が森本コーチらとパフォーマンスを行い盛り上げた。試合は新庄監督の幻のサヨナラ満塁弾で決着。今回はリクエストで、ルーキーの“幻の一発”を阻止した。

 チームは今季初の“5”連勝。貯金を今季最多の3とした。“交流戦男”水谷も左手首骨折から復帰し、「早いね。交流戦の間に帰ってきてくれてよかった。

明日もいきます」と指揮官。ようやくつかんだ勢いで、一気に上位に食い込んでいく。(山口 泰史)

 〇…伝説の“ゴレンジャー”が復活した。お笑いコンビのオズワルドとトム・ブラウンがファーストピッチ。04年に、当時現役の新庄監督らが行ったパフォーマンスにならい、マスクをかぶって登場した。打者として森本コーチも参加し、ファーストピッチは終了したが、記念撮影でオリジナルメンバーの森本コーチにもゴレンジャーのマスクが。5人がそろい約22年ぶりに“ゴレンジャー”が復活した。

 ◆伝説の「ゴレンジャー」パフォーマンス 球界再編問題に伴う2日間のストライキ明けとなった04年9月20日(札幌D)の日本ハム―ダイエー戦。新庄は試合前練習に森本らとともに「ゴレンジャー」のマスクで登場した。試合は3点を追う9回に日本ハムが3本の長短打で同点とし、なおも2死満塁から新庄が左中間へサヨナラ満塁弾―と思いきや、二塁ベース手前で一塁走者・田中幸と抱き合った際に2人の体がクルッと回転。これが走者を追い抜いたと判定され、「単打で打点1」に変更される超珍事になった。

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