ここ数年、ブームが続いているスパイスカレー。もともとは大阪で爆発的ブームになり、今や全国各地にその勢いが飛び火。
バーで供されるスパイスカレーは、いずれもお酒の味わいの邪魔をしない、アルコールに寄り添ってくれるのが特徴。そんな東京の“バーカレー”の中でも特に個性が際立った3店の絶品カレーをご紹介しましょう。
ブームの火付け役! 乃木坂『Tafia』の「豚のコロンボ」
バーカレーブームの先駆け的存在が、西麻布のラム酒専門のバー『Tafia(タフィア)』。ここで出しているのは、正確にいうとカレーではなく、カリブの郷土料理である「豚のコロンボ」という煮込み料理です。
「美味しいラムには、辛くて酸っぱい料理がよく合うんです」と店主の多東さんが語るとおり、豚の塩漬け肉とトマト、タマネギ、ナスをハーブベースのスパイスで煮込んだ「豚のコロンボ」は、トマトやライムの酸味と辛味が利いており、ラムとの相性が抜群です。
●SHOP INFO
店名:Tafia(タフィア)
住:東京都港区西麻布2-15-14 ウエストポイントビル 1F
TEL:03-3407-2219
営:17:00~翌3:00、木・金・土11:30~
休:日
未知の組み合わせ! 巣鴨『サケノマ』の「スパイスカレー」
日本酒好きが集まる巣鴨の日本酒バー『サケノマ』のスパイスカレーもイチオシです。日本酒とスパイスというと、一見すると反発し合いそうな組み合わせですが、そんな心配をを軽やかに超えていく、日本酒にぴったり寄り添ってくれる独創的なスパイスカレーをいただけるんです。
5時間以上煮込んだ牛スジをたっぷりと入れ、和出汁を加えたスパイシーなカレーは、一度注文が入るとその香りに魅かれて注文が殺到! このカレーの評判を聞きつけて遠方からカレー好きが訪れることもある逸品です。
●SHOP INFO
店名:サケノマ
住:東京都豊島区巣鴨4-24-4 1F
TEL:03-6903-7392
営:19:00~翌1:00、日曜16:00~23:00
休:水
注文できたらラッキー! 代々木『moonbow』の「幻のカレー」
昼はカレー店として、夜はバーとして営業する代々木の『moonbow』には、ランチタイムに売り切れなければバータイムでもカレーを注文できる、という幻のバーカレーがあります。
チキンカレー、ナスと挽肉のカレー、ほうれん草と挽肉のカレーが日替わりで登場。スパイスを煎じて作るサラサラのカレーは、1日18食限定なので夜に残っていたらかなりラッキーです。
●SHOP INFO
店名:moonbow
住:東京都渋谷区代々木2-30-4 ヨシダペアランドB 102
TEL:03-3299-5031
営:11:30~14:00、22:00~翌1:00、金・土曜21:00~翌2:00
休:日、祝
(文◎千葉泰江 撮影◎大星直輝・久保田敦)
※当記事は『食楽』2019年冬号の記事を再構成したものです