賞味期限が長く、サラダや炒め物など使い道もいろいろあり、常備しておくと何かと便利なツナ缶。
いつものツナ缶を買おうと向かった近所のスーパーで、見慣れないツナ缶を見つけました。
「レギュラー」、「辛口」、「プレミアム」の3タイプがあり、気になる筆者は全種コンプの大人買い。簡単レシピで食べ比べてみます。
常温で長期保存できる博多土産として大人気!
「めんツナかんかん」は、冷蔵品で賞味期限が短い明太子とは真逆で、賞味期限が長く、保存が利くお土産として2015年に誕生しました。
ツナは口当たりが柔らかい国産のビンナガマグロを辛子明太子の漬け込み液に浸して作られているのですが、ラベルを見ると製造地は福岡ではなく静岡県。
ピリッと辛く後味あっさりの「レギュラー」
原料となるビンナガマグロは、その白っぽい肉質から「ホワイトミート」とも呼ばれ、実にソフトな食感で最高級の缶詰に用いられることが多いそう。
まずは「レギュラー」から味わってみました。缶を開けてみると一般的なツナ缶よりフレークが大きめ。明太子の調味液に漬け込んであるので、鮭フレークのような色をしています。味見してみると意外に辛くない? と思いきや、後追いでピリッとした辛さ。油漬けに使用する大豆油は控えめで、ギトギトした感じがないのもいいですね。
後引く美味しさにはまる「まろやか豆乳スープパスタ」
「レギュラー」で作ったのは、秋になると食べたくなるスープパスタ。ヘルシーに豆乳を使い、具はシメジとほうれん草にしました。
作り方は簡単。サラダ油を温めたフライパンで具材を炒めたら、「めんツナかんかん」半量、豆乳100ml(無調整がおすすめ)、めんつゆ大さじ1を加え、沸騰させないよう温めて、茹で上がったパスタをサッと絡めればできあがり。仕上げにバターを加えると、コクと香りが増しますよ。
まろやかな豆乳とバターのコクを感じるやさしい味わいに、程よい辛さのツナがマッチして、生クリームを使わなくても十分美味しい! 家族に作って出したところ、「これは旨いね!」と絶賛されました。
この辛さは衝撃! 真の辛党におすすめの「辛口」
「レギュラーよりちょっと色が濃いから、少し辛口かな~」。そんな感じで味見してびっくり! これはハンパない辛さです。2種類の唐辛子を使い、辛党も納得の辛さを実現しているそう。口に入れた瞬間の辛さ、後からジワジワ追いかけてくる辛さの余韻がとにかく凄いです。
この辛さに合わせるなら、マヨネーズとチーズはどうかな? と作ってみたのがチーズトースト。バターを塗った食パンに、適量のツナとマヨネーズを混ぜて乗せ、ピザ用チーズをたっぷりかけてオーブントースターで焼きました。
やっぱり辛ッ! チーズとの相性は思った通り抜群ですが、とにかく辛い。額からじわじわと汗が噴き出してきます。辛さに強くない人はツナは控えめに、マヨネーズの量を多めにしたら若干マイルドになるかも? 起き抜けに食べたらシャキッと目が覚めそうです。
明太子たっぷりで贅沢感アップ!「プレミアム」
1缶の約20%が明太子の粒という贅沢なツナ缶がこちら。先の2品とは異なり、缶を開けると見るからに明太子の粒々が含まれているのがわかります。
油漬けに使われている油も異なります。
「プレミアム」では、秋に恋しくなる炊き込みご飯を炊いてみました。分量は「めんツナかんかん」1缶に対し、お米は2合。具はシメジ、ニンジン、ごぼうを用意しましたが、好みで変えてOKです。
研いだお米に醤油大さじ1、酒・みりん各小さじ1を加え、2合の炊飯位置まで水を足し、「めんツナかんかん」を一缶まるごと、野菜と一緒に乗せて炊き上げます。
土鍋で炊いたので、ちょっと香ばしいおこげもできていい感じ。だしは使用していませんが、上質な綿実油、めんツナ、野菜から出るだしで美味しく炊き上がりました。
実はツナの炊き込みご飯は初めて作ったのですが、こんなに美味しいとは驚き。いくらでも食べられそうです。冷めても美味しいので、お弁当にもいいですね。
ご紹介したメニューのほかにも、チャーハンやペペロンチーノ、サンドイッチなど多彩なアレンジが楽しめる「めんツナかんかん」。『ふくや』の通販サイトのほか、各種ネット通販や大手スーパーなどでも入手可能です。長期保存が効くのでまとめて取り寄せて、ストックしながら味わってみてください。
(撮影・文◎池田実香)
●DATA
ふくや「めんツナかんかん」
https://www.fukuya.com/lp/mentuna/