9月1日は防災の日。先週、深夜に地震があった際、「まずはヘルメットを被った」というリスナーの方からメッセージが届きました。

いざという時、頭を守ってくれるヘルメットですが、今月、そのヘルメットを大量に並べた、ちょっと変わった展示が始まりました。

防災ヘルメット1200個を一斉交換

展示を行っているのは、不動産会社の東京建物です。どんな展示なのか、東京建物・住宅エンジニアリング部・課長の荻野友香さんに聞きました。

東京建物・住宅エンジニアリング部・課長 荻野友香さん

東京建物八重洲ビルのエントランスのところで、廃棄する予定のヘルメットを展示しまして、皆さんにこのヘルメットを廃棄しない方法について啓発ということを伝えるために、展示会の方を実施しております。今回、本社移転が行われるのに際して、1200個廃棄されるというのを知ったのは、今年の4月です。担当の部署にヘルメットを引っ越しの際に運ぶんですかという話をしたところ、今回のものは全て廃棄して、新しいビルでまた新しく購入するというのを聞きました。

その数、1200個。重さにすると、およそ500キロです。実は、これだけのヘルメットを一度に交換するのには、理由がありました。

防災ヘルメット、耐用年数は6年

再び、東京建物の荻野さんのお話です。

東京建物・住宅エンジニアリング部・課長 荻野友香さん

防災ヘルメットというものは、安全性のために6年という耐用年数があるようでして、今回引っ越しの際に廃棄するという話を聞いたときに初めて耐用年数6年というのを総務部の担当から聞いて認識したというところです。

法律で廃棄が義務づけられているわけではありませんが、日本ヘルメット工業会では、防災用のヘルメットについて、購入から6年程度での交換を推奨しています。

ちなみに、東京建物では、この1200個をそのまま捨てず、外側のプラスチックを再利用する予定です。ただ、ヘルメットは複数の部品でできているため、人の手で分解する必要があり、リサイクルも簡単ではないそうです。

使っていなくても劣化する? 敵は「紫外線」

では、なぜ使っていなくても交換が必要なのか。日本ヘルメット工業会の渡辺光史さんに聞きました。

日本ヘルメット工業会 渡辺光史さん

新品同様だから問題ないと思われがちですけども、外観に異常がなくても、帽体や内装部品が少しずつ劣化してきます。そのため、災害発生時に本来の保護性能を発揮できない可能性があります。劣化の要因で一番厳しいのが紫外線なんですね。100円ショップで買った鉢とかを外に置いて花を育てたりすると思いますけど、ある程度するとプラスチックが硬くなってパリパリ割れてしまうと思いますけど、あれと同じ現象です。

そのヘルメット、いつ買った? 意外と知らない"交換時期"の画像はこちら >>

保管する際も、窓際など直射日光が当たる場所は避けた方がいいそうです。また、6年以内でも、ひび割れなどの異常があったり、大きな衝撃を受けたりした場合は、交換した方がいいということです。

自転車ヘルメット、今年が交換時期?

そして今年、もう一つ交換時期を確認してほしいヘルメットがあります。再び、日本ヘルメット工業会の渡辺さんに聞きました。

日本ヘルメット工業会 渡辺光史さん

ちょうど自転車ヘルメットの努力義務が施行されたのは、2023年の4月になります。自転車ヘルメットについては3年の交換を推奨してますので、ちょうど今年が3年経過してますので、交換を推奨いたします。

自転車用ヘルメットは、SGマークの保証期間が3年であることなどから、3年での交換が推奨されています。

もちろん屋外で使うものなので、先ほどの紫外線による劣化にも注意が必要です。

2023年の努力義務化をきっかけに購入した方は、今年でちょうど3年。防災用も自転車用も、まずは家にあるヘルメットが「いつ買ったものなのか」、一度確認してみてください。

(TBSラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』より抜粋)

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