最近、総務省と内閣府が相次ぎ、若い人の「●●離れ」を発表しました。なにを発表したのか?2月20日のTBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)「現場にアタック」で志田ディレクターが取材報告しました。

総務省と内閣府が何を発表したのか、そのジャンルや調査結果に詳しい、株式会社「ヴァリューズ」のデータアナリスト・灰谷圭史さんのお話です。

国も認めた!加速する若者の「パソコン離れ」

◆株式会社「ヴァリューズ」のデータアナリスト・灰谷圭史さん
「若者のパソコン離れが最近さらに進んでいるデータが発表されました。総務省が昨年発表した、情報通信白書によりますと、若者のパソコン利用者は、ゆるやかに減ってきていて、代わりにスマホの利用者が伸びてきています。20代でスマホの保有率が95%、10代だと80%になっています。また、内閣府が発表した調査結果では、特に10歳から18歳未満の青少年の間で、ノートパソコンの利用率が、2割という回答も出てきています。」

以前からもなんとなく言われていましたが、国が正式に調査結果を発表したところ・・・なんとなくではなく、はっきりとパソコン離れが出たんです。若い人のパソコン利用率は2割。

スマホ利用者が8割~9割という実態・・・そこで、この調査が本当なのか!? 街に出て、恒例の実態調査!渋谷で調査対象となっていた、10代から20代の方々にパソコンを持っているのか? 伺うとこんなことになっていました!

パソコン、立ち上げ方わからない・・・持ってる人いないんじゃない?・・・

◆女性
「パソコン使わない、使い方もよくわかんないし・・・(パソコンの立ち上げ方とかは?)え?・・・ぎりぎり・・え?(ちなみにご自宅にあるのは「ウィンドウズ」と「マック」どっちですか?)ノートパソコンです・・・」

◆女性
「18歳です。高3です。(パソコン持ってます?)いや・・持ってないです・・今持ってる人いないと思うけど・・・(ちなみに、家でテレビとかは?)見ない。ケータイいじってる。」

◆男性
「スマホですね。21です。学生です。

パソコンはいちおうデスクトップだけで、ノートパソコンとかは持ってない。手軽に持ち運べるから、スマホで十分。レポートやるとき、スマホでもできるレベル。簡単なやつはスマホでやります。」

◆女性
「(パソコン持ってます?)持ってないです。(日常生活は)スマホだけです。常にスマホ。

バイトの申し込みとかスマホでやる。電話しないでスマホでやる・・(スマホなのに?)そうです。」
今や当たり前となった「若者のパソコン離れ」は・・・ビジネスで...の画像はこちら >>

ウィンドウズかマックかの質問に「ノートパソコンです」・・仕方ないです!今回街で聞いた人は合計25人、そのうちパソコン持ってる人は3割。調査結果にかなり近い回答となりました!衝撃的なのは、学校のレポートも、バイトの申し込みもスマホなんですね。知りませんでした。・・・・というのが街の実態なんですが、これは「序の口」レベル!さらに伺っていくと、パソコン離れどころか、スマホでなんでもできてしまう実態が見えてきました!

履歴書作成もスマホ・・・さらに食事もスマホで・・・

◆女性
「社会人なんですけど、転職活動中で、履歴書とか書くこととかも多くて・・・名前とか出身大学を埋めると、勝手に履歴書作ってくれて、あとは印刷するだけみたいなこともできたりするので(それスマホでですか?)はい。転職とかのサイトでそういう事ができるので、スマホでも埋めます。」

◆男性
「全部スマホです。

ご飯食べるときも、ウーバーイーツとかスマホで頼みます。食材はあまり買い置きしてなくて、外食とかスマホで頼んだりすることが多い。家にほぼなんにもない。テレビあるけどほとんど使ってない。(それで事足ります?)足りますね、ほとんどスマホでできるので・・・」

就職活動から、食卓まで、全てスマホで完結してしまうほどスマホ生活!「パソコン離れ」どころか・・・「食材離れ」・・・家になにもないって、すごいですね。ちなみに、ウーバーイーツは、スマホひとつでほとんどの外食を注文できるアプリなどのサービスですが・・・

それだけでなく、最近、こうしたスマホ生活が当然となってきたので、国税庁もこの時期の確定申告を「スマホでカンタン確定申告!」とPR!(ちなみに、確定申告は、去年からスマホでできるようになりました)というふうに・・・パソコン離れが進むのも当然かなと思うような環境に!そして、このパソコン離れ、スマホ中心の動きは、学生や就職活動の人だけでなく、働く現場でもこんなことになってきたんです!レッドフォックス株式会社の山下翔平さんのお話です。

国も認めた!加速する若者の「パソコン離れ」

◆レッドフォックス株式会社の山下翔平さん
「我々は「cyzen(サイゼン)」という業務支援のアプリを作っていまして、基本的に営業の方とか、外で業務報告を完結させたりとか、過去の商談履歴を見たりとか、現場で使うときに役立つアプリです。パソコンで作業しなきゃいけないとなると、会社に帰ってきて報告を作るとか、外でパソコンを開いて作業をするって難しいと思うんです。そうなるとわざわざ会社に帰って残業をして、データを入力するっていう時間が発生するのでスマホで、現地でタップ操作のみで終わらせてしまうと。そうなると報告が数秒とか長くても1分で終わるので、かなり業務が効率化するので、働き方改革アプリと打ち出しています。」

今や当たり前となった「若者のパソコン離れ」は・・・ビジネスでも!?

この「cyzen」というアぷ入りは、、企業向けの業務報告アプリなんですが、LINEが使えれば操作できるレベルということで・・・若い人だけでなく、幅広い世代が使える簡単アプリなんです。機能としては、「地図機能」「誰が何してる」「どこの企業にいる」「誰と会ってる」「会議がわりのチャット機能」「歩数計ランキング」「出勤・退勤機能」・・・などカスタマイズも自由自在なんです!なんでもこれ一つでOKということで、いま、全国の1300社が導入しているほどの実績!という風に、企業の現場でもパソコンを使わないで済むスタイルに変わってきたのはびっくりでした!

◆2月20日放送分より 番組名:「森本毅郎 スタンバイ!」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20200220063000