TBSラジオが手掛ける「ラジオドラマの進化系」AudioMovie®の最新オリジナルドラマ『白村颯太に好かれたい by Audiomovie®』。
5月18日の配信で全4話が完結しました。
天然でマイペースだけど、なんだか魅力的な主人公・白村颯太を演じたのは俳優の竜星涼。
独立した4話それぞれのヒロインは尾崎由香、平祐奈、富山えり子、剛力彩芽が務めました。
収録が行われたのは3月末。
ラジオドラマの収録では1つのマイクに複数人の役者が吹き込むことが多いのですが・・・・。
今回は感染防止のためアクリル板で仕切られた個別のマイクを前に主演の竜星涼さん、ヒロインの4人らが熱演しました。
1話で雑誌の編集者としてバリバリ働く女性を演じた尾崎由香さんは「俳優さんと向かいあってお芝居をするのが新鮮で、凄く楽しかったです。耳で聴きながらドキッとしたり、キュンとしたり、場面を想像することでより感情が湧き立つ気がします。どんな場面か想像しながら耳を傾けてくだされば嬉しいです!」と感想を語りました。

実は尾崎さんの同僚・佳代の役を演じたのはTBSの宇内梨沙アナウンサー。
尾崎さん演じる亜弓のスマホにマッチングアプリをインストールして初期設定までしてくれています。TBSラジオで流れている告知CMも宇内アナウンサーにナレーションも担当してもらいました。耳にした方も多いはず。

1話のタイトル「甘えたい女の子」の通り、夕立のなかで颯太にハグされるシーンがこの話の聴きどころですが、このハグを音声で表現するのが大変で・・・・。
「ハグに聴こえない」「服の素材は木綿か化繊か」「2人の身長差は(竜星涼さんは183cm)」などなど工夫を重ねて完成しました。
2話「個性が欲しい女の子」でヒロインの聖良を演じたのは平祐奈さん。

売れっ子・・・とはいえない立場のモデル・聖良。
気の進まない撮影現場でのなげやりな「お疲れ様でーす」から動物園で颯太と笑顔で話すところまで、幅広い感情を演じた平さんは「対面で録るのは初めてだったので、新鮮で楽しかったです。オーディオドラマは聴いてると頭の中でいろんな想像ができるので、二倍楽しめます」と感想を語りました。

2話冒頭の撮影シーン、この記事に使われている写真を撮影したときの実際の音を使っています。ちなみにストロボを使いすぎて一瞬だけ部屋のブレーカーが落ちましたが、その後すぐに復旧して無事に撮影は終わっています。
3話のタイトルは「魚をキレイに食べたい女の子」。

・・・ですが劇中で出てくる食事のシーンはお好み焼き屋さん。
編集を担当したスタッフの間では「焼ける音がジューシーすぎる」「コテで食べるか箸で食べるか」「もんじゃはこれくらいの汁気が必要」などと例によって四苦八苦。
冒頭の喫茶店でコーヒーを淹れるシーンでも「ドリッパーへ注ぐお湯はもっと細い、いや太い」「器の大きさが違う」「アロマが立たない」などなど「効果音づくりに工夫をこらした回だった」と語っています。

実際の浅草をご存知の方にとっては「このルートで出かけたのかな」と2人の歩いた道筋が思い浮かぶコースかもしれませんね。
ヒロインの雄美を演じた富山えり子さんは「私、声だけでお芝居するっていうのが初体験で、ちょっと探りながらやらせていただいたんですけど。新しい世界で、とても楽しかったです。
最初はとてもマイクを意識してしまったんですけど、役者さんとの会話が大事なんだなっていうのをあらためて思いました」と語っています。
劇中ではお好み焼き屋で働く先輩に#ほっぺムギュされる富山さんは、収録時に自らほっぺを抑える快演ぶり。怒った颯太が止めるシーンは作中屈指のピリつく場面ですよね!
「次はお魚が食べたいです」。
おとなしい雄美にここまで言わせる颯太ですが、4話で魚を食べに行ったのは剛力彩芽さんが演じる二宮シオン。
スタッフ内は颯太擁護派と「颯太にひとこと言ってやりたい」派に分かれる事態に。筆者は2話の聖良派です。
4話「意気地ナシの男の子」はタイトルの通りこれまでのヒロイン目線と違って白村颯太の視点でドラマが進んでいきます。
実は音作りも1話から3話までは「ヒロインが聴こえる音」を中心に構成していたのが、4話では「颯太が聴こえる音」というように設計しています。気づきましたか?
亜弓が港を歩いていて鳩に餌をやる颯太に近付くシーン、立ち去ろうとした聖良を颯太が呼び止めオカピを見に誘うシーン、お好み焼き屋さんで雄美の向かいに座る颯太・・・。
すべてヒロインの立場で聴こえる音になっています。
しかし4話では颯太の視点で物語が進むので、おんぶするシーンではシオンの声が後ろから聴こえるようになっています。

天真爛漫、マイペース、話がポンポン飛ぶ・・・。
颯太以上の天然キャラ、最強のヒロイン二宮シオンを演じたのは剛力彩芽さん。

収録後には「凄い楽しかったです!正直、演らせていただくまで全然想像がつかなかったんですけど。映像とも違うし、アフレコとかとも違うし、普通のラジオとも全然違うし。ちゃんとお芝居で、ホント新しいジャンルだなって、貴重な経験をさせていただいて嬉しかったです。みなさまには、颯太とシオンがふたりで過ごした時間をどういうふうに過ごしたのかな?って想像を膨らませながら聴いていただけたら、うれしいなと思います」と語っています。
脚本の段階でスタッフ内では「4話のヒロインを演じる役者さんは相当難しいな・・・」などと話していましたが剛力さんの役作りと熱演で不安は吹き飛びます。
お酒に酔ったシーン、飲んでいたのは水だけです・・・。
全4話を通じて白村颯太を演じた竜星涼さんは
「最初は緊張もしましたが、でも演っていく中、相手の声や感情が新鮮に聞こえたりして…また受ける側も役者芝居と違い、凄く楽しかったです。こういうふうに言ったら響くのかな?とか、言い方や声色を考えながら、心のキャッチボールっていうのがやはり大事だなと思いながら演ってました。
このドラマ「白村颯太に好かれたい」の本編に登場するロケーションはすべて実在します。
颯太が勤めている「神保町・喫茶 トンボロ」、シオンが働く「千駄木・nido」はじめ、上野動物園や横浜のドルフィン、浅草の各店舗などなど、コロナでなかなか外に出かけられない状況ですが、「お出かけした気分を楽しめました!」「#颯太にジワキュン しました」というリスナーの感想も頂いています。
「聴けば恋がしたくなる」・・・かは聴いてくださったアナタ次第。
筆者はお好み焼きが食べたくなりました!
出演:竜星涼、尾崎由香、平祐奈、富山えり子、剛力彩芽 他
脚本:岸本鮎佳 (艶∞ポリス)
◆TBSラジオ「白村颯太に好かれたい by AudioMovie®」