久々に日本に帰って感じる逆カルチャーショック連載の第2弾は「日本人のコミュニケーション」についてです。3年ぶりに日本に帰国した筆者が感じた、日本人らしいコミュニケーションとは一体どんなものなのでしょうか?
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【1】目を合わせないで会話する
日本に帰国して感じる 「逆カルチャーショック」体験を告白【2】日本人のコミュニケーションの特徴6

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お店の人とのやりとりや、対面で誰かに説明を受けているとき、なかなか相手と目が合わないなと感じることがよくあります。
一対一の状況で、こちらが相手の目を見て聞いていても、相手の視線が手元にあったり、目線をどこかにそらしたりて会話が進むことが多いのではないでしょうか。海外ではアイコンタクトが当たり前で、初めはなかなか慣れず緊張をしたものですが、今となっては「目の前に自分がいるのに、相手は一体どこを見ているんだろう」と不思議に思うことがあります。

【2】完璧なスケジュール管理
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誰かと待ち合わせをする時、「 ◯時に会おう」と連絡があると、ほぼ間違いなくその時間に会えるとのは日本ならではだと感じます。また時間に遅れそうな場合でも「何分遅れます」「今◯◯にいます」という詳細な連絡が来るのも流石日本だと感じます。また日本では、直前に予定を立てることが少ない印象があります。「面白いイベントがあるからこれから行かない?」と言うよりも「来週面白いイベントがあるから行かない?」というような早め早めのスケジュール管理が多いと感じます。



【3】どこまで信じたらいい?社交辞令
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まだ知り合ってから日が浅い人との会話の中で特に、社交辞令が多いと感じます。「今度飲み行きましょう」「今度ゆっくりランチしましょう」などとよく言われるものの、実際にはいつまで経っても誘われないし、誘ってみても「ちょっと忙しくて・・・」と断られたり、なかなか次に繋がるまでのハードルが高いなと思う事もしばしば。その場で「今度◯◯しましょう」と言われると、どこまでその話を信じていいの!?と少し疑問に思うことも。


【4】ハイレベルな空気を読む力
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その場の空気を読む術は日本人は本当に長けていると思います。言葉で説明をしなくても、なんとなくみんなが考えていることを察し、その期待に合うように行動をするというのは、簡単にできることではなく、逆に空気を読めない人が浮いてしまうのも日本ならでは。「相手がどう考えていようと、自分は自分」と考える海外から帰ってきた日本人の筆者にとって「この状況ではこうすべき!」という無言のプレッシャーは時に異様に感じます。


【5】謙遜する文化
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「その服可愛いね」「髪型似合ってますね」などという言葉をかけると、大抵の場合まず返ってくる返答は「安物なんです」「そんなことないです」といったようなネガティブな言葉。この謙遜する文化も日本らしさだと思います。時には誰かに褒められたら素直に「ありがとう!」「私も気に入ってるんです!」とポジティブに返すことで、新しい会話に繋がるかもしれませんね。

【6】誰に非がある!?謝りすぎな日本人
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「すみません」「申し訳ございません」という言葉は、日常で使われ過ぎているのではないかと感じます。電車が遅れた、確認するのに時間を取ってしまった、スケジュールを変更しなければならなくなってしまったなど、必ずしもその人個人に非がある訳ではなくても、深々と「大変申し訳ございません」と言われると、「あなたのせいではないので、そんなに謝らないでください」と言いたくなってしまいます。謝罪の文化が日常的に浸透しているのも、日本独特だと感じます。


常に相手の気を悪くしないように、相手を気遣うコミュニケーションが浸透している日本。その気遣いのレベルは、久々に帰国した日本人である筆者にとっても相当高いものと実感した、逆カルチャーショック体験でした。