日本の四季の中で、凛とした冬に惹かれます。着飾ることなく、媚びることなく、色彩を削ぎ落とす潔さ。
あるがままの姿で佇む冬に、神様は白いコートをふわりとかけてくれます。空から舞い降りてくる白いもの。汚れも痛みも受け入れ、大地を、山を、海を、川を、白く包み込みます。私たちが待っていたのは、「雪」でした。TABIZINEでは「日本の冬絶景」を連載でお届けします。今回は、京都の冬絶景。
京都では例年1月~2月頃に雪景色が見られます。
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綾部市 由良川 写真提供:海の京都
雪に映える朱色の三重塔 清水寺<京都市東山区>
【日本の冬絶景】雪が別世界へ連れていく 京都の雪景色

京都 清水寺 (C)Shutterstock.com

「京の底冷え」といわれるように、京都の冬は芯から冷えますが、寒くても行く価値ありの素晴らしい景色に出逢えます。雪が降ったら「清水寺」へ行ってみましょう。京都の顔である清水寺では、冬の桜が満開に咲き誇る中、三重塔の朱色がよく映ります。全てが雪に覆われても、京都の洗練された華やかさを感じさせるのはさすがですね。


清水寺(きよみずでら)

【住所】〒605-0862 京都府京都市東山区清水294
【拝観料】大人400円
【公式サイト】音羽山 清水寺 https://www.kiyomizudera.or.jp




清めの雪を冠した金色の寺 金閣寺<京都市北区>
【日本の冬絶景】雪が別世界へ連れていく 京都の雪景色

(C)Shutterstock.com

国内外を問わず、旅行客に人気の「金閣寺」。
足利義満が描いた極楽浄土の世界と言われ、金色に輝く「金閣舎利殿」のインパクトの強さに惹かれるようです。京都市内に積雪があるのは年間数日とそれほど多くありませんが、雪が降ったら京都人が行く先は金閣寺。いつもは金ピカすぎる金閣寺も、雪を冠するとなんとも神々しく、夢に描く穢れのない極楽浄土の世界に。一生に一度は出逢いたい、京都の冬絶景です。


金閣寺(きんかくじ)

【住所】〒603-8361 京都府京都市北区金閣寺町1
【拝観料】大人400円
【公式サイト】金閣寺 | 臨済宗相国寺派 https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/




神話の世界の厳かさ 天橋立<京都府宮津市>
【日本の冬絶景】雪が別世界へ連れていく 京都の雪景色

写真提供:海の京都

日本三景の一つ天橋立は、約5000本の青い松並木と白い砂「白砂青松」が美しい有数の観光地。日本の国を造った伊射奈芸命(いざなぎのみこと)が地上にいる女神に逢うため、天から地上へと降りるのに使っていた「神の浮き橋」が海上に倒れ、天橋立となったという神話が残ります。
雪に覆われた天橋立は厳かさで、まさに神話の世界を感じますね。


天橋立(あまのはしだて)

【住所】京都府宮津市
【入場料】大人850円
【公式サイト】「海の京都」天橋立観光ガイド https://www.amanohashidate.jp




積雪日限定ライトアップ 貴船神社<京都市左京区>
【日本の冬絶景】雪が別世界へ連れていく 京都の雪景色

写真提供:貴船神社

京都の奥座敷にある、縁結びで有名な「貴船神社」。市街地より気温が低いため、冬は閑散としますが、雪が降ると「積雪日限定ライトアップ(1-2月の積雪があった土曜日のみ)」が行なわれます。雪の積もった参道はしんとして、一幅の絵画のよう。雪を踏みしめる音を想像しながら、実際に見てみたいものだと憧れますね。


貴船神社(きふねじんじゃ)

【住所】〒601-1112 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
【拝観料】無料
【公式サイト】貴布禰総本宮 貴船神社 http://kifunejinja.jp
積雪日限定ライトアップについては、下記サイトをご覧ください。

http://kifunejinja.jp/winter2020/index.html

https://youtu.be/1Xee8iKyYJU
貴船神社 積雪日限定ライトアップ / Kifune Jinja Shrine / 京都いいとこ動画



寒いから創り出される日本の冬絶景。今の時期にしか見られないものですから、温かい格好で防寒して、ぜひ訪れたいものです。

注意:記事掲載の情報は、2019年12月現在のものになりますので、詳細につきましては、公式サイトで確認または開催団体へ直接お問い合わせください。