オーストラリアといえば、グレートバリアリーフやエアーズロックなど・・・美しい景観を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?しかし、美しいのはそれだけではありません。この国には「地球一キレイな空気」があるんです。
在豪10年の筆者が、知られざるオージートリビアをご紹介する本シリーズ。第1弾はタスマニア、この地ならではの魅力をお届けします。
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地球最後のピュア・エアー
知ればオーストラリア雑学王【1】 〜地球で最も空気が美しい島「タスマニア」〜


ある起業家が、「タスマニアの空気があまりにキレイなので、現地の空気をボトルに入れて販売。なかなかのお値段だったにもかかわらず、中国など空気汚染が深刻な国で大人気だった」というニュースを目にしたことがあります。

にわかに信じがたいかもしれませんが、「タスマニアの空気が、地球上で一番新鮮」というのは本当の話。これはオーストラリア連邦政府気象観測局のお墨付きで、科学的にも証明されています。
空気中の二酸化炭素濃度を調べたところ、島の北西端「ケープ・グリム」にある観測ポイントにて、「世界一低い濃度 = 世界一クリーンな空気」が検出されたそうです。一体どんな味がするのか・・・気になる方は現地を訪れて、深呼吸してみてはいかがでしょう?
りんごの島・タスマニアが誇る「アップルサイダー」
知ればオーストラリア雑学王【1】 〜地球で最も空気が美しい島「タスマニア」〜


オーストラリアといえばビールやワインが有名ですが、この島ならではのお酒といえば「アップルサイダー」。タスマニアはりんごの名産地で、別名「りんごの島(Apple Isle)」と呼ばれるほど。地球一キレイな空気、良質な土壌の中で、さまざまな品種が栽培されています。そんな極上りんごを贅沢に使ったお酒は、もちろん味も極上。ナチュラルな甘味、シュワシュワっとした炭酸の清涼感・・・一口でハマるおいしさです。

唯一の「野生タスマニアデビル」生息地
知ればオーストラリア雑学王【1】 〜地球で最も空気が美しい島「タスマニア」〜


「タスマニアの悪魔」というちょっと怖いネーミングからは想像できないほど、キュートで愛くるしいタスマニアデビル。かつてオーストラリアに数多く生息していましたが、現在は絶滅危惧種に指定されるほど生息数が減少。そんな野生の彼らに出会える唯一の場所がタスマニアです。ただし運よく見られたとしても、保護の観点から必要以上に近づくことは控えましょう。捕獲や抱っこなんてもってのほか、餌付けや撫でるといった行為もNG。遠目からあたたかく見守って下さいね。


地球で最も美しい空気が保たれる島「タスマニア」。この地には、まだまだ数え切れないほどの魅力があります。が、それはまた別の機会に。さて、今後もシリーズ「知ればオーストラリア雑学王」では、ちょっぴり誰かに話したくなるオージートリビアをお届けしていきます。第2弾もぜひお楽しみに!

【情報提供:オーストラリア政府観光局】

【参照】
Cleanest air in the world: https://www.cleanairtas.com/air-monitoring/factsheet-cleanest-air-in-the-world.pdf

Latest Cape Grim greenhouse gas data:
https://www.csiro.au/en/Research/OandA/Areas/Assessing-our-climate/Latest-greenhouse-gas-data

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