世界中で注目を集める「サステナブルツーリズム」。旅を楽しみながらサステナビリティにも貢献できるということで、国内でもその需要が高まっています。
サステナブルツーリズムとは?
サステナブルツーリズムとは、国連世界観光機関(UNWTO)によると、環境や文化、経済の観点から持続可能な発展を目指す観光のことです。現在、世界のCO2排出量の約1割(8~11%)が旅行や観光産業に由来しており、その大部分を旅行者の移動が占めています。観光が地域にもたらす経済効果は大きいものの、一方で過剰な商業化や交通渋滞といったオーバーツーリズム問題も発生しています。
こうした背景から、環境や伝統文化、地域生活などに配慮しながら新たな観光地づくりを行う「サステナブルツーリズム」が注目を集めています。例えば、地域の自然を生かしたクライミングやラフティングといったアクティビティや、陶芸や染物など地域の伝統的な体験をツアーに組み込む事例など。日本でも、CO2削減や地域課題の解決を目指した新しい取り組みが始まっています。
新たな旅のスタンダードを目指す「GREEN JOURNEY」始動
国内旅行における「地域環境の保全」や「CO2削減」など、旅を楽しむだけでサステナビリティにつながる取り組みを推進するため、日産と日本旅行が発起人となり、業界の垣根を超えて14社が手を組んだ共同体「GREEN JOURNEY 推進委員会」が2024年8月20日(火)に発足しました。新しい旅のスタイル「GREEN JOURNEY」が国内旅行のスタンダードとなるよう普及・発展させていきます。
「GREEN JOURNEY」初の取り組みとして、2つの国内旅行ツアーを開発。
「GREEN JOURNEY」第1弾ツアー予約販売開始 !
第1弾となるツアー「GREEN JOURNEY 熊本阿蘇」と「GREEN JOURNEY 伊勢志摩」には、以下の4つのサステナブルなポイントが含まれています。
旅の移動はCO2排出ゼロの電気自動車で
旅先の移動には、走行音も静かな日産の電気自動車(リーフなど)が用意されます。坂道もパワフルに走りながら、移動における排出ガスはゼロ。各エリアに充電器も用意されているため、バッテリーが尽きる電欠状態を心配する必要もありません。
地域理解を深めるLINEミニアプリ
ツアーには、地域理解を深めるため新たに開発されたLINEミニアプリが導入されています。スタンプラリー機能を活用することで、日常生活で利用できるサステナブルなアイテムと交換可能。また、各訪問場所に設置されたQRコードを読み取ることで、その地域の伝統文化やサステナビリティに関する情報が閲覧できる仕組みになっています。
地域の名物グルメを堪能して地域貢献 !
阿蘇市では「あか牛丼」や「あか牛のハンバーグ」が提供されます。あか牛は放牧して育てられているため、阿蘇の草原の保持につながるサステナブルなグルメです。
志摩市では「アカモク丼」や「ウツボのから揚げ」など、地元ならではの料理が提供されます。黒潮の蛇行などの影響で従来の漁獲が難しくなったため、代わりにウツボやアイゴなどの低利用魚が使用されています。今回、ウツボとアイゴのフライを試食しました。ウツボは少し硬めの食感で、噛むほどに濃厚な旨味が感じられます。アイゴは、背びれや腹びれに毒があるためスーパーではあまり見かけませんが、一口食べると普通の白身魚にはない深い旨味が広がり、意外なおいしさに驚きました。
これらのグルメは、地域の特産品や低利用魚を活用し、食を通じた地域貢献を目指しています。実際に試食してみて、そのおいしさと地域貢献が両立していると感じました。
地域貢献につながるアクティビティを体験
ツアーには、地域と旅行者のつながりを作る体験型アクティビティ「CONNECT PROGRAM」が用意されています。地域の人々との交流やさまざまな体験を通じて、「第2のふるさと」を感じられるようなプログラムです。伊勢志摩エリアではカキ養殖体験が、熊本阿蘇エリアでは乗馬トレッキングが楽しめるなど、それぞれの地域の魅力を体験することができます。
発表会では、カキ養殖体験に使用される実物の養殖カゴが登場。
サステナブルな旅で地球に優しく
新たな旅のスタイル「GREEN JOURNEY」。まずは2つのツアーからスタートしましたが、2033年までに旅先を全国200エリアへ拡大し、のべ利用者数1,000万人を達成することを目指しています。旅先や旅行者が増えることで、サステナビリティへの取り組みが広がり、日常生活への意識にもよい影響を与えるでしょう。あなたも、このサステナブルな旅に参加してみませんか ?
「GREEN JOURNEY 熊本阿蘇」「GREEN JOURNEY 伊勢志摩」ツアー概要
予約開始:2024年8月20日(火)10:30~
ツアー設定期間:2024年9月27日(金)~2025年3月31日(月)
販売金額:熊本阿蘇 37,300円(博多発)~、62,100円(新大阪発)~/伊勢志摩 25,200円(名古屋発)~、45,600円(東京発)~
販売元:株式会社日本旅行
予約特設サイト:https://www.nta.co.jp/kokunai/greenjourney/
共同体サイト:https://www.greenjourney-project.jp/
そんななか、日産自動車株式会社と株式会社日本旅行が発起人となり、異業種の全14社が協力して「GREEN JOURNEY 推進委員会」を発足させました。旅行者が楽しい旅を通じて、環境や地域社会に配慮する新しいツアーがスタート。2024年8月20日(火)に開催された「GREEN JOURNEY」発表会を取材し、ツアーの魅力を実際に体験してきました。
サステナブルツーリズムとは?
サステナブルツーリズムとは、国連世界観光機関(UNWTO)によると、環境や文化、経済の観点から持続可能な発展を目指す観光のことです。現在、世界のCO2排出量の約1割(8~11%)が旅行や観光産業に由来しており、その大部分を旅行者の移動が占めています。観光が地域にもたらす経済効果は大きいものの、一方で過剰な商業化や交通渋滞といったオーバーツーリズム問題も発生しています。
こうした背景から、環境や伝統文化、地域生活などに配慮しながら新たな観光地づくりを行う「サステナブルツーリズム」が注目を集めています。例えば、地域の自然を生かしたクライミングやラフティングといったアクティビティや、陶芸や染物など地域の伝統的な体験をツアーに組み込む事例など。日本でも、CO2削減や地域課題の解決を目指した新しい取り組みが始まっています。
新たな旅のスタンダードを目指す「GREEN JOURNEY」始動
登壇者5名
国内旅行における「地域環境の保全」や「CO2削減」など、旅を楽しむだけでサステナビリティにつながる取り組みを推進するため、日産と日本旅行が発起人となり、業界の垣根を超えて14社が手を組んだ共同体「GREEN JOURNEY 推進委員会」が2024年8月20日(火)に発足しました。新しい旅のスタイル「GREEN JOURNEY」が国内旅行のスタンダードとなるよう普及・発展させていきます。
冨永愛さんソロショット
「GREEN JOURNEY」初の取り組みとして、2つの国内旅行ツアーを開発。
熊本県阿蘇市と三重県志摩市との連携のもと、「GREEN JOURNEY 熊本阿蘇」「GREEN JOURNEY 伊勢志摩」を、2024年8月20日(火)10:30から日本旅行が販売元となり予約販売を開始しました。発表会には、ゲストとして冨永愛(とみなが あい)さんとムーミンが登場。冨永さんはツアーの第1号体験者として、2つのツアーを疑似体験しました。そんなワクワクするツアー内容をご紹介します !
「GREEN JOURNEY」第1弾ツアー予約販売開始 !
第1弾となるツアー「GREEN JOURNEY 熊本阿蘇」と「GREEN JOURNEY 伊勢志摩」には、以下の4つのサステナブルなポイントが含まれています。
旅の移動はCO2排出ゼロの電気自動車で
日産リーフ
旅先の移動には、走行音も静かな日産の電気自動車(リーフなど)が用意されます。坂道もパワフルに走りながら、移動における排出ガスはゼロ。各エリアに充電器も用意されているため、バッテリーが尽きる電欠状態を心配する必要もありません。
地域理解を深めるLINEミニアプリ
LINEデモ機
ツアーには、地域理解を深めるため新たに開発されたLINEミニアプリが導入されています。スタンプラリー機能を活用することで、日常生活で利用できるサステナブルなアイテムと交換可能。また、各訪問場所に設置されたQRコードを読み取ることで、その地域の伝統文化やサステナビリティに関する情報が閲覧できる仕組みになっています。
地域の名物グルメを堪能して地域貢献 !
熊本阿蘇「あか牛」グルメ
阿蘇市では「あか牛丼」や「あか牛のハンバーグ」が提供されます。あか牛は放牧して育てられているため、阿蘇の草原の保持につながるサステナブルなグルメです。
今回試食したあか牛のハンバーグは、肉の旨みがぎゅっと詰まっていて、噛むたびにジュワッと広がるジューシーさがたまりませんでした。
伊勢志摩「低利用魚」グルメ
志摩市では「アカモク丼」や「ウツボのから揚げ」など、地元ならではの料理が提供されます。黒潮の蛇行などの影響で従来の漁獲が難しくなったため、代わりにウツボやアイゴなどの低利用魚が使用されています。今回、ウツボとアイゴのフライを試食しました。ウツボは少し硬めの食感で、噛むほどに濃厚な旨味が感じられます。アイゴは、背びれや腹びれに毒があるためスーパーではあまり見かけませんが、一口食べると普通の白身魚にはない深い旨味が広がり、意外なおいしさに驚きました。
これらのグルメは、地域の特産品や低利用魚を活用し、食を通じた地域貢献を目指しています。実際に試食してみて、そのおいしさと地域貢献が両立していると感じました。
地域貢献につながるアクティビティを体験
ツアーには、地域と旅行者のつながりを作る体験型アクティビティ「CONNECT PROGRAM」が用意されています。地域の人々との交流やさまざまな体験を通じて、「第2のふるさと」を感じられるようなプログラムです。伊勢志摩エリアではカキ養殖体験が、熊本阿蘇エリアでは乗馬トレッキングが楽しめるなど、それぞれの地域の魅力を体験することができます。
カキ養殖カゴをのぞき込む冨永愛さん
冨永さんは2cmほどのカキの赤ちゃんを手に取り「まるでカキのミニチュアみたい!」
発表会では、カキ養殖体験に使用される実物の養殖カゴが登場。
養殖の工程を実際に体験し、カキの赤ちゃんのお手入れから大きく育つまでの過程を学ぶことで、成長したカキを見に再訪したくなるような体験が提供されています。
サステナブルな旅で地球に優しく
新たな旅のスタイル「GREEN JOURNEY」。まずは2つのツアーからスタートしましたが、2033年までに旅先を全国200エリアへ拡大し、のべ利用者数1,000万人を達成することを目指しています。旅先や旅行者が増えることで、サステナビリティへの取り組みが広がり、日常生活への意識にもよい影響を与えるでしょう。あなたも、このサステナブルな旅に参加してみませんか ?
「GREEN JOURNEY 熊本阿蘇」「GREEN JOURNEY 伊勢志摩」ツアー概要
予約開始:2024年8月20日(火)10:30~
ツアー設定期間:2024年9月27日(金)~2025年3月31日(月)
販売金額:熊本阿蘇 37,300円(博多発)~、62,100円(新大阪発)~/伊勢志摩 25,200円(名古屋発)~、45,600円(東京発)~
販売元:株式会社日本旅行
予約特設サイト:https://www.nta.co.jp/kokunai/greenjourney/
共同体サイト:https://www.greenjourney-project.jp/
[all photos by Kei]
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