平成は携帯・スマホの時代に 「会えない恐怖」を知っている民がこの世界からいなくなった|中川淳一郎・連載『俺の平成史』

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おっちゃん達がなぜ「時間を守れ!」と言うのか、その理由が分かる回

平成時代の画期性はなんといっても携帯電話が登場したことにある。平成初期の頃、経費使い放題の会社の従業員はお笑い芸人の平野ノラがネタにするように巨大な携帯電話を使っていたが、1994~1995年ぐらいから携帯・PHSが一般にも普及し、小型の携帯端末を持つ者が増えてきた。

結局私が携帯電話を持つのは周囲の人は全員持っていたけど「そろそろお前も持ってくれ」と言われた入社3年目の1999年だった。これがあることにより、仕事でも役だったし、突然飲み会に誘われたりするなど良い点は多くあったものの、一つ問題点もあると感じる。

これが何を変えたかといえば、「“約束”の重みが下がった」ということだ。携帯電話がある前の飲み会の約束は、「とにかくその場に来い」だった。学生の飲み会の場合であれば、駅前で待ち合わせをし、そこから行く店を決めるスタイルが多かった。

何しろ「予約」の概念さえ考えないことだらけだったのだ。「飲み屋なんてどっか空いてるだろ?」的な感覚だったのだ。だからAが満席だった場合(そんなことはないことがほとんど)、Bに行き、そこで「5人ですけど~」のように言えば、店に入ることができた。

こうして2軒の飲み屋を回ることはあったものの、基本的には「駅前に18時集合」ということが平成初期~平成7年(1995年)あたりまでの飲み会の約束風景だったのだ。だからこそ、駅には「掲示板」があり、「山田! お前、遅すぎ!『つぼ八』に取りあえず行く。ここにいなかったら店員に聞いてくれ。さらにいない場合は諦めろ」といったことが書かれた。


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2019年11月19日の社会記事

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