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ヴィジョン無きこの国の為政者たち
新年早々、首都圏の一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)に、新型コロナ対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言が発出されることがほぼ確実となった。7日に「基本的対処方針等詰問委員会」の議論を経て決定、翌8日から効力を発する。
詳細はまだ詳らかではないが、“要請”に従わない場合、店名を公表する罰則(予定)を設けるなど、多分に「飲食店」を狙い撃ちにした面があり、青色吐息だった飲食業界はより苦難を強いられることになった。今回の決定をうけ、なにかと引き合いに出される日本一の歓楽街・歌舞伎町を含む新宿の当事者たちはどう考えているのか?
「いままでも、国や都の要請には従ってきた。厳しいのは事実だが、今回も従う。ただ、夜8時までの営業、しかも酒の提供が7時までとなると、サラリーマン客が中心のウチとしては開けてもほとんど意味がない。なので、週末だけ夕方4時から夜8時までオープンし、平日は休業することにした。少しでも売り上げが欲しいのもホンネだが、コストパフォーマンスにあわないことをしても仕方ない。まあ、なかばあきらめだね」
新宿駅からほど近く、歌舞伎町に次ぐ飲食街である新宿三丁目でバーを営む男性は淡々とそう答えた。
一方で、歌舞伎町で同じくバーを営む女性はいまだ思案中だが、基本的には従う方針だという。
「いままでも国の言うことは聞いてきたし、周囲の評判もあるし、そうする(従う)つもり。ただ、今年の正月は8日までしっかり休んで休養する予定だったけど、急遽明日(6日)から前倒しして、夕方4時から10時まで営業します。一日6時間、たった2日間、それからは夜8時までになっちゃうけど、いまは少しでも売り上げを確保したいんで」